金正恩氏 韓国への軍事行動計画を保留=南北緊張緩和か
今月に入り、金委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が韓国への攻勢を強めて いたが、金委員長が異例の中央軍事委員会の予備会議を開いて軍事行動計画を保留し、一時的に緊張が緩和される格好となった。
今月に入り、金委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が韓国への攻勢を強めて いたが、金委員長が異例の中央軍事委員会の予備会議を開いて軍事行動計画を保留し、一時的に緊張が緩和される格好となった。
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は24日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が23日に党中央軍事委員会の予備会議を開き、韓国に対する軍事行動計画を保留したと報じた。
韓国政府は23日、脱北民団体が前日の夜、北朝鮮にビラを散布したと主張したことに関連して、北朝鮮へ飛ばされたビラはなく、風船1つ程度のヘリウムガスを購入したもの と見ていると関係機関の調査結果を明らかにした。
23日、民間航空追跡サイト「Aircraft Spots」によるとアラスカ・イールソン空軍基地を出発したB-52戦略爆撃機2機が、日本付近の 太平洋を経てフィリピン海に移動する動線が22日、確認された。
北朝鮮は今日(17日)、ムン・ジェイン(文在寅)韓国大統領が去る15日付けで北朝鮮に特使を派遣するという通知文を送ってきたとして、これに対して許可しないと伝え たことを明らかにした。
しかし、北朝鮮が対韓国のビラを大量散布すると予告しており、対韓国拡声器放送を再開するためにスピーカーを 設置するなどの動きも見せているため、韓国軍も国内世論の悪化を考え「相応の措置」に乗り出さなければならないものと見られる。
【ジュネーブ聯合ニュース】国連人権理事会は22日(現地時間)、ジュネーブで開催した総会で、北朝鮮における人権侵害や人権犯罪を非難し、責任者の処罰を求める北朝鮮 人権決議案を採択した。
板門店宣言2条1項には「(2018年)5月1日から軍事境界線一帯で拡声器放送とビラ散布をはじめとするすべての敵対行為を停止し、その手段を撤廃し、今後非武装 地帯を実質的な平和地帯に作っていくことにした」という内容がある。
このような北朝鮮側の主張は、対北制裁解除を導き出せていないことに対しての不満をあげ、関係悪化の責任を韓国政府に押し付けているものとみられている。
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で対韓国政策を担当する朝鮮労働党統一戦線部は韓国統一部がビラ散布計画を中止するよう求めたことについて、「すでに崩れた北南(南北)関 係を巡り、計画を変更する意思は全くない」とする報道官談話を出した。