韓国与野党 強制労働の解釈めぐり批判=世界遺産
与党セヌリ党の朴大出(パク・デチュル)報道官は論評で「政府が一貫して主張してきた『歴史的な真実の完全な反映』 が今回の登録過程で採択されたことを歓迎する」と評価する一方、「岸田文雄外相が『強制労働を意味するものではない』と話したことが報道され遺憾だ」との立場を明らかにした 。
与党セヌリ党の朴大出(パク・デチュル)報道官は論評で「政府が一貫して主張してきた『歴史的な真実の完全な反映』 が今回の登録過程で採択されたことを歓迎する」と評価する一方、「岸田文雄外相が『強制労働を意味するものではない』と話したことが報道され遺憾だ」との立場を明らかにした 。
さらに、「今回、日本の産業施設のユネスコ文化遺産登録問題と関連し、最後まで緊張を緩めず、集中的な外交努力を通じ 、所期の成果を上げることができた」と評価。
三菱重工業は同社が保有する施設の世界遺産登録が決定したことについて、「大変名誉なことであり、喜ばしく思う」 とのコメントを発表したが、朝鮮人労働者に関しては言及しなかった。
【ソウル聯合ニュース】韓国国会は6日に本会議を開き、朴槿恵(パク・クネ)大統領が拒否権を行使した国会法改正案を再議に付す予定だったが、与党セヌリ党が採決に応じ ず、再議は行われなかった。
このような雰囲気の中で日韓が“採決”という状況を避け、劇的合意を成し遂げたのは事実上、今回韓国政府が日本との合意を通じて意味の ある結果を導き出した初の事例とされる。
【光州聯合ニュース】韓国の市民団体「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まり」は6日、戦時中に朝鮮人が強制労働させられた施設が含まれる「明治日 本の産業革命遺産」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産登録が決まったことについて、「韓国政府の外交的野合であり恥だ」と非難する声明を出した。
これに対し、韓国政府当局者は聯合ニュースに対し、「『意思に反し』『厳しい環境の下で働かされた』との表現は誰が見ても強制労働と解釈でき る」と反論した。
「議長、大韓民国政府は、日本政府が今日の委員会の前に朗読した発言を通って『1940年代にいくつかの施設で多くの韓国人と他の国民が、本人の意思 に反して動員され、過酷な条件下で強制的に労働し』、『インフォメーションセンターの設置など被害者の記念のための適切な措置を解釈戦略に含める準備ができている』と発表し たことを厳重に受け止めています。
日本の態度に対して、6月10日、韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は 世界遺産委員国に書簡を発送し、6月12日に議長国のドイツを訪問し、韓国支持を要請した。
【ソウル聯合ニュース】韓国人は家族で出掛ける夏の海外旅行先として日本を最も好むことが6日、航空券の価格比較サイト「スカイスキャナー」が発表した調査結果で分かっ た。
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は5日に記者会見を開き、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録で朝鮮人の強制労働の歴史が反 映されたことについて、「われわれの正当な懸念が忠実に反映される形で決定されたことをうれしく思う」と述べた。