『天使の誘惑』のイ・ソヨン=(聯合ニュース)
『天使の誘惑』のイ・ソヨン=(聯合ニュース)
SBSドラマ『天使の誘惑』が大躍進している。今月3日の視聴率は17.0%を記録し、同じ時間帯のMBC<ニュースデスク>(8.1%)を約2倍上回った。
 
ドラマの中心は夫への復讐に燃えるチュ・アラン役のイ・ソヨンだ。これまでのイメージとは180度異なる悪女を演じている。おかげで最近は「怖い」と言われることがよくあるという。

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しかし、先ごろインタビューに応じたイ・ソヨンの表情は明るい。ドラマの人気が高まるにつれ、うれしさが表情にもにじむ。スタート時は10.3%だった視聴率が、第7話で17.0%を記録、制作陣は間もなく20%を突破すると自信をのぞかせている。

脚本は第14話まで仕上がっている。イ・ソヨンは脚本を受け取るたびに期待が膨らむ。「今後はさらに面白い展開になりそうです。登場人物は皆、秘密を持っており、人物同士の絡み具合が絶妙で驚かされます」

『天使の誘惑』は、ある悪徳企業主のせいで、目の前で両親を亡くし、1人しかいない妹までも失ったアランが、苦労の末に成長し、復讐に乗り出す物語だ。アランを演じる上では大変な点も多い。役柄のインパクトが強く、常に追われる不安な状況を演じるため、呼吸が早くなる。そのため、普段の生活でも余裕がなくなっていくように感じられるのだとか。最近では夢の中でアランとなり、追われる悪夢にうなされることもあるという。

しかし、彼女はアランを悪役だとは思っていないと語る。すべてを失い、これまで生きてきた過程を見ると、そうせざるを得ない現実が理解できるのだという。

とはいえ、これまで明るく心優しい役を演じてきた彼女としては大変身だ。「強いキャラクターを演じてみたかったんです。女優なら一度は挑戦してみたいと思うのではないでしょうか。自分でも、こんなに強い姿を演じることができるとは思ってもいませんでした」

ドラマは、アランの復讐だけで終わらない。これからは整形手術で別人となった夫がアランへの復讐に乗り出す。これを痛快に感じる視聴者もいれば、一方でアランを哀れに思う人もいるだろうと、イ・ソヨンは予想している。「アランも人間なので、罪悪感が大きくなり、復讐はしたものの、夫に申し訳ない気持ちを抱きます。過去の傷があまりにも大きかったからでしょう。そうした点がほかの悪役とは違うと思います」

ことしでデビュー6年目。これまで欲ばかりが先走りし、自分自身を際立たせるためにはどうすればいいのか分からなかったが、今では少しずつ分かっていくような気がするという。今回の作品が代表作になるようベストを尽くしたいと覚悟を新たにした。
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