俳優クォン・サンウ、ソン・スンホン、チョ・ヒョンジェなど韓国を代表する“ロマンス俳優”たちの瞳に力が入った。愛に悩み、悲しい涙をうかべながら女性たちの心を刺激した俳優たちが、「ロマンスの枠にだけとらわれるのは息苦しい」と、イメージ変身を宣言した。
クォン・サンウとソン・スンホンは、映画『宿命』の中で、それぞれ“チンピラ”と“タフガイ”に変身し、ボックスオフィス1位を獲得した。チョ・ヒョンジェは、映画『GP506』の言論試写会後、正体の知れぬ中尉役として注目を集めた。国内だけでなく、日本でも“ロマンティックな男”として人気の3人の俳優たちが、この先スクリーンで感嘆と驚きを生み出すことが予想される。

チョ・ヒョンジェ の最新ニュースまとめ


<b>#クォン・サンウ</b>


最も“熱い”変身としては、悪役に挑戦したクォン・サンウだ。“涙演技の達人”とまで言われた彼が、映画の中では絶えず汚い言葉を発し、親友であろうが同僚であろうがおかまいなしに裏切っていく“チョルチュン”役を演じ、演技の幅を大きく広げた。すでに映画『美しき野獣』で、顔に真っ黒なメイクをほどこし、“イケメン”のイメージを崩したことのあるクォン・サンウだが、さらに今回“卑劣さ”をプラスさせ、主人公“ウミン(ソン・スンホン)”に迫っていく。
印象的なのは、悪役ではあるが、人間味が感じられるということだ。クォン・サンウは、かっこよくてコミカルなこれまでのイメージを、“チョルチュン”役の中でも見せている。軽率な“チョルチュン”を、より立体的に演じたという点で好評を博している。“カッコよく見せる”ことを捨てたことが、満足のいく点数につながったのかもしれない。


<b>#チョ・ヒョンジェ</b>

2003年MBCドラマ『ラブレター』で、純粋な青年“アンドレア”役を演じ、女性のハートをつかんだチョ・ヒョンジェは、『GP 506』をターニングポイントに定めた。KBSドラマ『九尾狐外伝』などを通じて、タフガイへの変身を試みたことがあるが、上手くいかず、、今回の『GP 506』では、小隊員が全員殺害された事件の鍵をにぎる“ユ中尉”の役で、もう一度チャレンジを試みた。事件の全貌を知るにも関らず、口を閉ざし、異常な行動を見せる“ユ中尉”は、映画全体の緊張感を左右する重要な役だ。チョ・ヒョンジェはこの役を通じて、狂気にみちた姿や、冷静に秘密を隠ぺいする姿を見せ、いままでのソフトなイメージを崩すことに成功した。特に後半の彼の演技は、いままでの都会的な風貌や、ロマンティックな声、善良な瞳など、これまでの彼の魅力とは完全にほど遠い。これに対する大衆の評価は、4月3日の公開を待たないことにはわからないが、役者生活8年目に突入した彼の新しい挑戦に、期待が高まっている。


<b>#ソン・スンホン</b>

ソン・スンホンの場合、2000年KBSドラマ『秋の童話』で見せた、“ジュンソ”のイメージがいまだに強く残っていると言える。大きい瞳から流れ落ちる涙は、“メロドラマ”の典型とも言われている。そんなイメージから抜け出したかったというソン・スンホンは、映画『宿命』の中で、暴力団の影から逃れられず苦しむ“ウミン”役を演じ、男たちの暗い世界を表現した。過激なアクションシーンと、怒りに満ちたまなざしは、いままでの彼の姿からは想像もできなかった。除隊後、初の作品となったこの映画で彼は、2年間のブランクを感じさせない存在感を見せつけている。
しかし、“ウミン”には愛する女性がいる。攻撃をするよりされる方であり、愛する女性を守ろうとする姿もある。正義らしくはないが、基本的には善良である。そのため、ソン・スンホンの場合、この映画を通じて“荒々しい”というより、“重たい雰囲気の映画にもよく合っている”という評価が多い。すでに他の映画で、似たようなキャラクターを演じたことがあるからか、定型的だという声もあった。だがソン・スンホンにとっては、より幅広い役を演じるための足場になったと言えるだろう。
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