被害者がまず和解の手を差し伸べてくれたことに非常に感激を受けました。
 
蔚山市と日本の熊本市が24日、400年の宿怨(しゅくえん)をぬぐい和解を誓った。熊本市では同日、熊本城の築城400年を記念する<韓日友情コンサート>が開催され、幸山政史・熊本市長、朴孟雨(パク・メンウ)蔚山市長、李斗哲(イ・ドゥチョル)蔚山商工会議所会長、金在哲(キム・ジェチョル)蔚山MBC社長らが参加した。

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幸山市長は、「敵同士だったわれわれが400年ぶりに和解することになった。日本が侵略者として謝罪すべきなのにもかかわらず、蔚山市が先に手を差し伸べてくれ、どういえばいいのか分からない。蔚山市と熊本市が和解しただけに、ソウルと東京の政治家もこうした心を持つべきだ」と述べた。

コンサートは蔚山MBCが主催したもので、人気グループ<sg WANNA BE+(エスジーワナビー)>や<See Ya(シーヤ)>らがステージに立ち、約5000人余りが観覧した。これまで両市があまり良くない縁を持っていたという点で、コンサートはこれまでの韓流イベントとは意味が異なる。約400年前の丁酉再乱(慶長の役)で、日本軍を率いて朝鮮に出兵した加藤清正は蔚山に駐屯し、撤退の際には多くの住民を熊本に連れ帰り城を築くよう命じた。熊本城の近隣には、今でも“蔚山町”という地名が残っているなど、蔚山市民にとって熊本は“宿怨の地”だ。

朴市長は、「雨降って地固まる」という言葉があるように、今回のイベントを機に苦痛の過去から踏み出し、積極的な交流を通じ両都市を発展させていきたいと述べた。まずは観光事業に力を入れ、いずれは文化、スポーツ、経済などに協力を拡大していく方針を示した。蔚山MBCの金社長も、今回のコンサートをきっかけに新たな協力関係の基盤を築いたと評価している。

同日にはこのほか、蔚山市立舞踊団や打楽器による公演、在日舞踊家のチョン・ミョンジャさんのステージなどさまざまな韓国伝統文化が紹介され、会場からは拍手が沸いた。


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