
職場で、仕事ができない人や困っている人をただ助けている人を見かけませんか?それは果たして本当に良いことなのでしょうか。助けるというからには良い行いに見えますが、それは一見しただけの意見です。きちんと考えると実は悪影響を与えていることがわかります。
例えば学習塾の現場で、先生が同時に2人の生徒を担当しているとしましょう。これは個別指導塾では一般的な人数より少ないくらいです。ところが、その先生が2人を担当しきれず、片方の授業がおろそかになっていたとします。そこで助っ人として手の空いている先生が片方の生徒に勉強を教えるという行いをしたとしましょう。

これは果たして本当に良い行いでしょうか。その一時だけなら生徒を助けているので良いのですが、その後ずっとその調子では本当の意味で先生を助けていることにはなりません。なぜなら、これからも担当していくにもかかわらず、周りがやっているのと同じ仕事ができないままになるからです。
先生が成長しないままではその状態は続きます。もし手が空いている先生が助けなければ成長できるきっかけができたのに、それをみすみす奪ってしまっているのです。もし助けるとするならば、授業が終わった後に先生にこうする方が良いですよと教えてあげることがベストではないでしょうか。

もし仮にこのような学習塾があるならば、仕事ができない先生にはより指導しやすい生徒を担当させてそこから成長を促すべきですし、教室長の割り振りに問題があると言えます。手の空いている先生がそのうち1人の生徒を受け持った方が良いでしょう。問題点は、仕事のできない先生、手の空いている先生、教室長と3人にあるでしょうね。
これを反面教師として、もし人を助けるなら仕事の場では相手を助けすぎるのも考え物だと覚えておくべきです。相手の成長の機会を知らぬ間に奪ってしまっていないか、感謝されることに酔いしれていないか、それらを確認しつつ少し手を貸すくらいで抑えておきましょう。
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