
今の時代、人間はかなり細分化されてきました。特にこと恋愛においてはです。LGBTという言葉は浸透してきましたし、テレビドラマでも取り上げられたりして日常に根付いていることがわかります。けれど、まだ根付いていないのが「アロマンティック」と「アセクシャル」です。ノンセクシャルとも呼ばれたりもしますが、今回はこの2つについて紹介していきます。
「アロマンティック」とは、人に対して恋愛感情を持たない人のことを言います。愛情や友情はあるものの、恋愛的に人を好きになるという感覚がありません。単に人を好きになったことがない、まだそのような人と巡り合っていないということもありますから、自分がアロマンティックなのかどうかは判別の難しいところです。

「アセクシャル」とは、人に対して性的感情を持たない人のことを言います。人を好きになったことはあるけれど、身体の関係を持ちたいとは思わないという人のことを指します。これも、まだそのようなことをしたいと思える相手に出会っていないだけかもしれないので一概に言えない場合もあります。
この2つについてはまだ世間の認知が甘いようです。恋バナをすることが苦痛だったり、理解をしめせなかったりする人も多いため、「恋人を作りなよ!」とか、「恋愛って楽しいよ?」、「可愛いんだからもっと積極的にならなきゃ!」という言葉は相手を傷つけることにもなりかねません。

難しいのは、自分が本当にアロマンティックなのか、アセクシャルなのか断定しづらいことです。しかし、この言葉を知って楽になったという人もいます。自分は変なのかと思っていたところに、他にもこのような人達がいると知れたことで安心できるのです。
もしこれから先人を好きになるかもしれないからと、今の自分だ何者であるか確信が持てずとも、今が楽になるならアロマンティック、アセクシャルと名乗っても良いのではないでしょうか。そして、周りもそれに対して理解を示せる世界になると良いですね。
(C)wowKorea