【ソウル5日聯合ニュース】鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相は5日、世宗市建設計画修正に向けた官民合同委員会の最後の会議を主宰した。同委員会は世宗市代案審議機関として昨年11月16日に発足したが、先ごろ国会で世宗市への行政機関移転を白紙化する内容の修正案が否決されたことを受け、この日の会議を最後に解散した。
 鄭首相は、修正案の否決は大変残念なことだとしながらも、最高代議機関である国会の決定は尊重しなければならないと強調した。その上で、これまでの努力は決して無駄ではなかったと確信しているとし、政界と世論を説得することはできなかったが、後代には、世宗市計画修正の推進は国と国民を心から愛した衷情だったと記憶されるだろうと述べた。
 宋錫球(ソン・ソック)民間委員長は、心血を注ぎ作った修正案が日を見ることなく廃棄され胸が痛んだと述べ、「いくら良い政策でも、政略的意図によるポピュリズム(大衆迎合主義)の前には無力で、挫折するしかない現実が残念だ」と無念さをにじませた。
 世宗市官民合同委員会は当初10月まで運営される予定だったが、世宗市修正案の国会否決で、早期に任務を終えることとなった。これまで10回余りの会議で世宗市に入居する企業・施設に対するインセンティブ提供案などを話し合い、世論を収集してきた。行政機関の分散に伴う非効率などを把握するためドイツのボンとベルリンを視察したほか、政界に世宗市修正案の迅速処理を求め国会を訪問もした。
 一方、政府の世宗市修正案策定に向けた実務作業を進めてきた世宗市企画団は、会計・資料整理など残務処理のため、当面は規模を大幅に縮小した上で運営を続けると伝えられた。

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