「BTS」が完全体で戻ってきたのに…
「BTS」が完全体で戻ってきたのに…
韓国ボーイズグループ「BTS(防弾少年団)」の完全体活動などで、期待感が高くなっているHYBEの株価が最近、力を出せないでいる。HYBEのパン・シヒョク議長が、資本市場法違反の疑いで検察に告発され、投資心理が崩れたから。ただ、証券街では中・長期的な観点で、変わらず上昇モメンタムが残っている、と肯定的に見ている。

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 18日(本日)、韓国経済の分析プラットフォームによると、この日HYBEは全取引日対比0.92%小幅下落した、26万8000ウォン(約2万6800円)で取引を終えた。HYBEは今月2日、取引時間中32万3000ウォン(約3万2300円)の高値を記録し、約2週ぶりに17%急落している。

 その間HYBEは、レーベルのBIGHITミュージック所属の「BTS」が、完全体に戻ることによって期待感が高くなり、高値を更新していたが最近、パン・シヒョク議長が検察に告発され、“オーナーリスク”の悪材料を受けてたじろいでいる。

 先立って、金融委員会傘下の証券先物委員会は、今月16日に第14回定例会議を開き、パン議長をはじめとするHYBEの元役員らを検察に告発・通報措置したと明らかにした。パン議長は、HYBE上場の過程で、上場しないように既存の株主たちをだました疑いを持たれている。

 既存株主たちは、パン議長の言葉を信じて、HYBE役員が関与した私慕ファンドが設立した特定目的法人(SPC)に保有する株式を売却した。この時、パン議長は、私慕ファンドと売却差益の30%を受けるという内容が含まれた株主間の契約を締結してからも、これを隠蔽したことが明らかになった。パン議長は、私慕ファンドから約4000億ウォン(約400億円)を稼いだことが分かった。

 特に最近、イ・ジェミョン大統領が不正取り引き行為に対する“撤退”を強く制裁すると明かし、パン議長が“1号”になる可能性も市場で言及されている。

 ただ、証券街ではオーナーリスクの悪材料で株価が調整された場合、買収する戦略が有効であるとみている。BIGHITの新人ボーイズグループがデビューを控えており、来年から中心アーティストである「BTS」が本格的に活動し、実績が改善するはずであるという展望が出ているからだ。

 中・長期的なモメンタムが期待されることによって、第2四半期の業績が不振だろうという展望が出ながらも、証券街では幾列にも目標価格を上げている。金融情報業者によると、HYBEの第2四半期営業利益は735億ウォン(約73億5000万円)で、先月30日(884億ウォン)対比実績の目の高さがずっと低くなっているが、ユジン投資証券は目標価格を既存33万ウォン(約3万3000万円)から37万ウォン(約3万7000万円)に上げた。また、DS投資証券は、既存の30万ウォン(約3万円)から33万ウォンに目標価格を10%上向きした。未来アセット証券は、HYBEの目標価格を39万ウォン(約3万9000円)までみている。

 DS投資証券のチャン研究員は、「『BTS』は、2026年春にニューアルバムの公開とワールドツアーをおこなって、完全体活動を始めるはずであると明らかにし、『BTS』の本格的な活動が期待されることによって、2026年の実績を上方修正する」と明らかにした。
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