チェ・ジンシル の最新ニュースまとめ
いわゆる田舎くさい名前の代名詞とも称されていたりする。また、もう一つの共通点はみなヒロインであるということなのだが、女たちの暮らしが、溶けるような笑いと涙で右往左往するドラマは全て、世間の関心を集めている。
また、彼女たちは皆お姫様系のヒロインやシンデレラ系のドラマを退けている。『ルル姫』の不振でもわかるように、今後スタートする、似たような系統のドラマにも、不安な前兆を与えている。
彼女らのキャラクターは、共通点の中に若干相違点がある。サムスンはその名前自体から堂々としてどっしりしたイメージを持っている。博識なところもあるし、バカ正直なところも見せる。サムスン(キム・ソナ)がヒョン・ジノン(ヒョンビン)を“サムシク”と呼ぶ理由は、このようなイメージの極大化ともいえる。他人がなんと言おうが、自分の人生と価値観を押し通し、人生と恋を掘り起こしていく。
クムスンはか弱いながらも強いイメージを持っている。“クム(金)”が持つ貴重で強いイメージと“スン”の賢さが合わさっているからである。『がんばれ!クムスン』は、こうした語感をよく表している。もろいようで実は芯があり、世の中の荒波をうまく渡っていく感じだ。時には賢く、時には強く、困難に打ち勝っていく。
メンスンは自分がどういう風に利用されているのかも知らないまま、誰かのために奉仕し献身するイメージを持っている。夫や姑、子供、そして父に対し、メンスンは言葉通り勇ましく純真に犠牲になる。幸せと思いながらチヤホヤされるわけではない。『バラ色の人生』というドラマのタイトルも、その名の通り、色だけがバラのようである人生を逆説的に表している。
3人はこの世を生きている代表的な女性たちであり、人物を通して投影しようとする志向点がかみ合っている。この3人は全員、女性の人生を象徴的に表している。
サムスンは結婚する前の女性を意味する。職場と仕事、そして恋と恋愛から、女性がどういう社会的立場にあるかを見せてくれる。そして、その中で弱者性を克服し、自信を守ろうとするヒロインの孤軍奮闘を感受性の視感で表した。
クムスンは結婚しているが、夫のいない状態から生きていく女性の日常の話を繰り広げた。夫を亡くした女性の人生がどういうものかをはっきりと見せつけるが、ユーモラスとシリアスを的確に織り交ぜ、好評を得た。堂々と、新しい時代の恋探しという要素を排除している。
ややストーリーにクサい要素があったにも関わらず、注目を浴びる対象になったのは、がんばって人生を生きる人物が伝える爽快さからだ。クムスンには、嫁と子供の母親、職場生活が重なっている。
メンスンは結婚10年目、平凡で我慢強い専業主婦だ。生活力ひとつで生きてきた彼女に返ってきた日常は、排除と疎外というコードを浮き彫りにする。夫と子供、そして家族の意味が何なのか、本格的に省察するドラマになるべきだ。その上自信を失い、家族や他の人たちのために献身し自分を犠牲をしてきた勇ましいメンスンは今後どうなるのかが、関心の対象でもある。
それならなぜ、田舎くさくもある“スン”なのか?
景気が悪いとため息が多くなる。だからなのか、大統領に対する糾弾もここに多い。景気が悪いほど辛い立場になる彼女たちは社会的弱者であり、その中の代表的な女性だ。
経済状況が悪く、苦しい生活が気持ちを重くすればするほど、お姫様系の人物はドラマのコードに合わないようだ。お姫様やシンデレラみたいな人物構図は、根拠のない社会的成功欲求への充足コンセプトであり、一部の人間だけの話である。
むしろ、現実的に難しい状況を知的に、時には強く切り開いていく彼女らが登場するドラマに、興味が湧いていくものだ。新しくスタートした『バラ色の人生』のメンスン(チェ・ジンシル)も、そんな乾いた人生に希望と力を与えるドラマになるべきだと思う。より具体的に、女性の辛さを解消するドラマが望まれるているからだ。
※順(スン)=日本でいう“××子”にあたり、昔、韓国女性の名前に多く使用された。
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