生涯学習というように、社会人になっても勉強を始めたり、続ける人は多いですよね。しかし、そんな時に学生時代に正しい勉強方法を学んでいないと、とても非効率的な勉強方法になってしまいます。もし、長期記憶に残る学び方をしたいのであれば寝る前の「記憶のゴールデンタイム」を利用してみましょう。

記憶をつかさどる脳の領域は「海馬」と呼ばれます。大きさは小指の第一関節くらいとかなり小さいのですが、ここが脳に残しておくべき記憶か、そうでないかの取捨選択を行っています。




そして人の記憶は、寝ている間に整理されます。寝る前にゲームをした場合、その残像のようなものが夢の中に出てきたり、色濃く残っていると感じたことはありませんか?寝る前に起こった出来事ほど記憶として脳の中に蓄積されやすくなるのです。

なぜ勉強をするのに就寝前が良いのかというと、それは海馬が仕事をしっかりと行う就寝時間の直前が一番効果的だからです。特に記憶に残したい暗記ものは効果が高くなります。

これを応用すると、勉強だけでなく日々の暮らしについても気を付けることができます。寝る前に考えていることがより濃く記憶に残るのであれば、その時間帯はその日にあった悪いことを思い返すべきではありませんよね。記憶に残るのであれば良い出来事の方が良いでしょうから、夜に悩むのは止めた方が良いと言えます。




海馬は、朝や昼に覚えたことも夜近くになるとそれを上書きしてしまいます。もちろん記憶の取捨選択の過程で残しておきたいものと判断されると朝に覚えたことや起きたことも記憶するのですが、夜の出来事の方が記憶に残りやすいのです。

このような海馬の仕組み上、寝る前にはより良く眠れるようリラックスできる音楽を聴いたり、その日のあった良い出来事を日記に書いたりすることをおすすめします。どうしても人は99の良いことよりも1の悪いことの方を意識しがちなのですが、それなら尚更夜には気持ちよく寝ることに専念しましょう。

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