
布団に入っても寒くてなかなか寝付けない冬と違って、暖かくなりよく眠れそうな春…。なのに日中、あくびが止まらず眠くて仕方ない!という女性も多いのでは?
仕事や家事に集中したいのにボーっとしてしまったり、なんだか怠くてやる気が起きなかったりすると困ります。春の眠気の原因は何なのでしょうか?
◆春の眠気は自律神経の乱れから

寒くて身体が緊張しがちな冬は、交感神経が優位な状態。一方春は、暖かさで身体がリラックス状態になり副交感神経が優位になります。
リラックスモードの副交感神経が働くのは良いことのように思えますが、どちらか一方だけが優位な状態が続くのは健康的な状態ではありません。
交感神経と副交感神経は、バランスよく働くことで心や身体の健康を保っているのです。
とくに春の眠気に関しては、やる気モードの交感神経が働かず、リラックスモードの交感神経ばかりが優位になることが原因のひとつと言われています。

また、日によって気温が違ったり、朝晩の気温差が大きいことも原因。身体が気温の変化についていけず、自律神経がバランスをくずしてしまいます。
自律神経が乱れると、睡眠の質に弊害が起こります。夜眠れなかったり、眠りが浅くなることで、慢性的な睡眠不足になりやすいのです。
このように、春の眠気は自律神経がバランスを崩すことが大きな原因です。
◆日照時間の変化に脳も身体も対応できていない

冬は日照時間が短く、春になると長くなりますよね。この変化も、春の眠気の原因のひとつです。
人は夜、暗くなると眠り、朝日によって目覚めるというサイクルがあります。これは、暗くなると分泌されるメラトニンという物質の影響があるからで、日照時間が短い冬は分泌量が増えています。
ところが春先、だんだんと日照時間が長くなっても睡眠状態へ導くメラトニンの分泌量が多いまま…。そうなると、日中も眠い状態が続いてしまいます。
つまり、脳と体が日照時間の変化に対応できていないために眠いということです。
また、朝日が差し込む時間が早くなることで、冬より早く目覚めてしまい、睡眠不足になることも原因と言われています。
春は就職や転勤など、環境の変化もある時期です。そうしたストレスも自律神経を乱れさせる原因のひとつです。寝る前にアロマやマッサージでリラックスして眠るなど、自律神経のバランスを整えるように心掛けましょう。
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