
スペイン料理のお店やバルでよく見かける、赤い食器に見覚えがありませんか?アヒージョやトマト煮などがアツアツで運ばれてくる、あの食器です。「カスエラ」と言い、本場スペインでは昔から、この器で炒めたり煮たり様々な料理で用ているそうです。
まだあまり一般的な食器売り場では見かけないカスエラですが、実は電子レンジもオーブンも冷蔵・冷凍庫もOK、食器洗い機にも対応しているうえ、直火にかけても大丈夫という、とってもタフで便利な料理道具なのです。今回はそんなカスエラの特徴と簡単なお料理をご紹介いたします。
カスエラはスペインの伝統的な耐熱陶器で、赤い色とシンプルな形が特徴です。“焼き物”ですので急温急冷が苦手で、急激な温度変化があるとひび割れたりしてしまいます。使用する前には底の部分に水をかけてあげること、コンロでは必ず弱火で、空焚きはしない、という注意さえ守れば煮物も焼き物も思うままです。
・アヒージョ(にんにくオイル煮)
材料は、マッシュルームと海老、サーモンとアボカド、ベーコンと蕪など、お好みの野菜+お肉または魚の組み合わせがおすすめ。どんな具材を使う場合でも、一口サイズに切っておきましょう。
カスエラの底に水をかけて湿らせてから具材を並べ、ひたひたに浸かるようオリーブオイルを注ぎます。薄切りにしたニンニクひとかけとお好みで輪切りにした唐辛子を沈めて、火をつけます。アルミホイルで軽く蓋をしたら、あとは弱火でじっくり、待つのみ。そのうちオイルがフツフツと煮えてきますので、塩コショウで味を整えたら出来上がりです。
・グラタン、ドリア
カスエラの底に水をかけて湿らせたら、内側にキッチンペーパーで薄くオリーブオイルを塗っておきます。そこへ具材とライスまたはパスタを盛り、ホワイトソースやトマトソースなどお好みのソースを具材が隠れるまで注ぎます。弱火でじっくりと温めて、カスエラのふちにプクプクと沸騰の泡が出てきたら一旦火を止め、塩コショウで味を調えてチーズをかけ、オーブンで表面に焦げ目がつくまで焼きます。
他にも、焼きカレーをしたり、トマトソースでお肉を煮たり、一人分の雑炊を卵とじにしたり、和洋関係なくアイデア次第で様々なお料理に対応してくれます。
使い方のコツさえ押さえてしまえば、大活躍してくれること間違いなし。直火に掛けられて、保温性もあるので、お料理をアツアツのまま食卓に並べることができます。小さいサイズですと1000円以下で購入可能ですので、見かけたら一つ試してみてはいかがでしょうか。
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