
グローバルボーイズグループ INIが29日、アリーナツアー『2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]』の最終公演を香川・あなぶきアリーナ香川で開催した。
本ツアーは全国5都市15公演を開催。タイトルの「XQUARE(スクエア)」には、“INIならではの方法で導く新たな革命の場所”という意味が込められており、「X:未知数=INI」と「SQUARE:革命が起こる広場=ライブ会場」という2つの言葉を掛け合わせている。今回初めて訪れる香川県でアリーナツアーファイナルを迎えた。
暗闇の中を赤いライトが妖しく照らすステージに、黒いマントを身に纏ったメンバーの姿が次々に現れます。フードを目深に被ったメンバーの中心で、リーダーの木村柾哉がグループロゴのフラッグを高く掲げると会場内には緊張感と期待が溢れ、一人ずつフードを脱ぎ顔を見せていくたび大歓声が沸き上がり、「WMDA(Where My Drums At)」でライブがスタート。ダンスを封じたクールな表情や勇ましい 立ち姿での歌唱から始まり、“この両目で映し出せ new rule”のフレーズでマントを脱ぎ捨てると空気が一変し、力強い踊りで序盤から魅せる。
2曲目の「LOUD」では、キレのあるパワフルなダンスで会場をヒートアップさせ、さらに「BOMBARDA」では西洸人が拡声器を手に、他メンバーもフラッグを振りながら存在感のあるパフォーマンスで盛り上げていきます。続く「Cardio」は心臓の鼓動音から静かに始まり、熱い感情を存分に込めながら歌い上げ、「DROP」ではダイナミックな圧巻のダンスで会場を沸かせる。
MCになると、後藤威尊は「今日は泣いても笑っても本当に最後の公演になります。一瞬で終わると思うので、楽しむ準備できていますか!」、佐野雄大は「(自分の髪のヘアピンを見せ)ここ “X”にしてきました!“XQUARE”の“X”です!後ろまで見えているので、一体感増し増しで最高の思い出を作っていきましょう!」と笑顔で話し、公演への意気込みを語った。
中盤に差し掛かると、エネルギッシュな楽曲「Dramatic」「CALL 119」を息の合ったダンスで観客の視線を釘付けにしていく。その後は、華やかな白の衣装に身を包み、ツアータイトル“XQUARE”の“X”の文字を象ったセンターステージで「Brighter」を披露。「Mirror」では暖かく優しい歌声で会場を包み込み、「I‘m a Dreamer」では、心地よい歌声とともにスモークバブルとライトが溶け合いまるで夢の中にいるかのような幻想的な世界観を創り上げた。
後半戦の「Drip Drop」ではポップな振りに加え、会場中の観客に手を振りながらメンバーも楽しんでいる様子。「10 THINGS」ではユニットごとの可愛らしい掛け合いが見られ、「ONE NIGHT」では、上着を脱ぎセクシーな大人の魅力を解放したパフォーマンスが光った。その後も、スタンドマイクを使った構成が際立つ「BAD BOYZ」、様々なジャンルの曲がミックスされたハイブリットヒップホップ曲の「LEGIT」、「3D」と立て続けに披露し、さらに会場は熱気に満ちていく。
終盤では、先日リリースした最新アルバム『THE ORIGIN』のタイトル曲「DOMINANCE」を披露。中毒性のあるサウンドとサビ部分の特徴的な振りが強烈な印象を与え、ぴたりと揃った振りや堂々とした歌声からは強い意志と溢れる気迫を感じさせ、それに応えるかのように大きな歓声が会場に響き渡った。池﨑理人が作詞を手がけた「Potion」では、イントロから印象的なサウンドと特徴となる予想外の曲展開で観客を惹きつけ、「Rocketeer」「MORE」と続き、興奮冷めやらぬままフィナーレへ。
アンコール1曲目は、香川公演でサプライズで初披露となった「Pineapple Juice」。 イントロが流れると会場は騒然となり、 後ろ向きで一列に並んだメンバーが見えると期待の大歓声が上がった。本楽曲も最新アルバム収録曲で、許豊凡が作詞に参加したこの季節にぴったりのサマーソングになっており、メンバーもサングラスやショルダーバッグ、ヘアピンなどパイナップルのアイテムを身につけて登場した。ここでは、木村、田島、西の3名で振り付けを担当したことが発表され、木村は「以前一人で振り付けをさせてもらったことがあるけど、その時がすごく大変だったから、今回はずっと楽しく振り付けできました!」と話し、好きな振りの話や製作時の裏話などで笑いを誘う場面もあった。そのままの朗らかな雰囲気を引き継ぎ、キャッチーなメロディーが特徴の「Party Goes On」を歌いきりました。
最後の挨拶で、藤牧京介は「今日が最後になってしまって寂しいですが、制作段階から色々議論して始まって、大変だったけど、ステージに立つとやっぱりライブやってる時間が好きだと思うし、ここにいてよかったなと思います。この感情もINIだから感じられることだし、たくさんの人たちに応援してもらってるからこそ僕たちが成り立っていて、誰一人欠けてはいけないなと改めてこのツアーで感じることができまし た!INI全員とMINIのみんなが大好きです!」。
許豊凡は「今月結成4周年を迎えて、4年前には“INIの許豊凡です”と挨拶することに慣れなかったのが、今ではあたりまえの日常になってますし、自分たちしか言うことのできない挨拶なので言うたびに誇らしい、感慨深い気持ちになります!MINIの皆さんも、自分たちでこの名前のコミュニティに入ることを選んでくれてそれもすごい嬉しいです!“Pineapple Juice”の時にちらっとお客さんを見たら歯茎まで見えるくらいの笑顔でいてくれて(笑)。本当に楽しいんだろうなという感じが伝わってきて、素直にものすごく嬉しくなって、そういう瞬間がこのツアーを通してたくさんあったので、会うたびにステージに立っていてよかったなと思いました。またバンテリンドーム ナゴヤで会いましょう!」とコメント。
ラストは「HI-DE-HO」「INItialize」を全力でパフォーマンス。メンバー同士の微笑ましいやりとりもあり、会場は最後まで笑顔で溢れるままステージを後にした。その後もINIコールが鳴り止まず、メンバーは再びステージ上へ。割れんばかりの歓声に迎えられ「FANFARE」を披露すると、MINIの掛け声も会場に響き渡り、ダブルアンコール含む全26曲を歌い上げ最終公演は幕を閉じた。
今後は本ツアーの追加公演として、初のバンテリンドーム ナゴヤで9月13日(土)〜15日(祝・月)の3日間開催が決定。また、 6月25日(水)にリリースした3RD ALBUM『THE ORIGIN』はBillboard JAPANによるアルバムセールス集計速報(2025年6月23日〜6月25日の集計)で売り上げ40万枚越えを記録し、自身最高のスタートを切っている。グループ結成5年目もさらなる高みへと駆け上がっていく。