「JYJ」ジュンス
「JYJ」ジュンス
グループ「JYJ」のジュンスが12月16日韓国ソウルの世宗文化会館大劇場にて、創作ミュージカルに出演する。題名は「ディセンバー:終わらない歌」で、演出は有名映画監督であり、感性あふれる脚本家、制作者でもあるチャン・ジンだ。

ジュンス の最新ニュースまとめ

 この作品は、享年33歳で自殺とされている死でこの世を去った韓国のシンガーソングライター、キム・グァンソク氏の誕生50周年を記念した作品で、ジュンスは「一筋の純愛を表現する男主人公ジウク」を演じる予定。

 ジュンス(JYJ)と言えば、5人だった「東方神起」のリードボーカルとしてアイドル界一の歌唱力を誇ってきた。現在も「JYJ」だけでなくソロ歌手としても活躍している。でも実は、POP歌手よりも、ミュージカル俳優への思いが強いようだ。

 「ミュージカルの舞台上で感じられるぴりっとした緊張感がとても刺激的で面白いです。おそらく10年、20年経ってもこの感覚は変わらないと思います。」と明かしており、「今回の作品では、『K-POPスター』としてのジュンスではなく、『ミュージカル俳優』キム・ジュンスとして評価していただきたい。」とその意気込みを語った。

 歌手活動との違いについては、「ミュージカルの舞台は、歌手のライブステージとは全く違って、毎瞬間が緊張の連続です。歌手業はかれこれ10年もやっているので、新しい曲をリリースすれば、ステージに立つ前から観客の反応が頭の中で描けていました。大体そのイメージは当たるのです。でも、ミュージカルでは全く見当がつきません。」と説明する。

 では、彼がミュージカル俳優を続けている理由は何だろうか。それもやはり、歌手業との違いからくる「新鮮な刺激」だという。

 「本当に毎回違いますね。同じシーンでも公演日や会場によって反応が違います。笑うところも泣くところも。ちょっとした呼吸の差で客席から帰ってくる反応の違いが一番の魅力だと思います。役柄を演じる自分自身も次の展開が読めないワケですから、常にワクワクしています。そして、作品によって様々なジャンルの歌と演技にチャレンジできるところもとても楽しいですね。」

 2010年の舞台「モーツァルト!」を通じて、ミュージカル界入りを果たした彼はこの4年間で「ミュージカル俳優」という新しい自分を発見した様子だ。一方、「ファンの愛」を改めて実感するようになったとても大切な4年間だったという。

 もちろん、ミュージカルを始めたばかりの頃は、「所詮アイドル役者の演技力」という偏見の目にさらされ、やめようと思った時期もあったという。しかしそれを乗り越えて黙々と舞台に立ち続けてきたからこそ、今のキム・ジュンスでいられるのかもしれない。

 本人は、「私はまだ舞台の経験も浅く、年齢も若いので、演じられる役は非常に限られます。もっと努力して実力でカバーするしかないですね。幸いミュージカルファンの方々からも少しばかりは支持を得られるようになりましたが、まだまだだと思います。」と謙遜するが、今ではミュージカル業界でもそれなりに認められる存在にまで成長したのだ。

 「東方神起」時代から数えれば、今月の26日にデビュー10周年を迎えるジュンス。現役高校生として芸能界入りを果たしているので、今でもデビュー当時とさほど変わらぬルックスを保っているが、実は中堅歌手の領域に入りつつあるのだ。

 最後に、この10年間の芸能活動について質問してみると、「60歳になっても絶対に忘れられない10年間だったと思います。まだ30代も40代も経験していませんが、おそらく人生で一番幸せだったと思える10年でした。つらいことも沢山ありましたが、大きな愛情で見守ってくださったファンがいたから今の自分がいると思っています。」とファンへの感謝の気持ちは忘れなかった。

 あの「東方神起事件」に対しては、立場の違いもあり、その背景や原因、そして、責任問題に対しても、多様な意見がある。しかし、大試練を克服し、完全復活を遂げた彼の努力とその実力には異見はないだろう。「JYJ」ジュンスだけではなく、「ミュージカル俳優」キム・ジュンスの快進撃は今後も続きそうだ。



キム・ジュンス ミュージカル「ディセンバー:終わらない歌」で故キム・グァンソクの未発表曲歌う
キム・ジュンス ミュージカル「ディセンバー:終わらない歌」で故キム・グァンソクの未発表曲歌う




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