ヤン・イクチュン の最新ニュースまとめ
「ベルリン映画祭」は仏・カンヌ、伊・ヴェネチアとともに世界三大映画祭の一つに数えられる歴史と影響力のある映画祭。その中でもフォーラム部門は、革新的な作品や新しい映画作家の作品を上映する部門で、時代を敏感に反映した数々の作品を世に送り出してきた。2009年には「愛のむきだし」(園子温監督)がカリガリ映画賞と国際映画批評家連盟賞を受賞、昨年「ヘヴンズストーリー」(瀬々敬久監督)が国際映画批評家連盟賞とNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を獲得したことも記憶に新しいところだ。
映画「かぞくのくに」は、病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国した兄ソンホと、彼を迎える妹リエら家族の姿を通し、価値観の違いと変わらぬ家族の絆を綴っていく人間ドラマ。メガホンを取ったヤン・ヨンヒ監督の実体験がベースになっている。
主人公リエ役には、「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」でアジア・フィルムアワード助演女優賞にノミネートされるなど世界が注目する新鋭女優、安藤サクラ。リエの兄ソンホ役には昨年、CXドラマ「蜜の味~A Taste Of Honey~」に出演し、ことしもNHK大河ドラマ「平清盛」、「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」ほか待機作が目白押しの井浦新(ARATA)。共演には数々の賞を総ナメにした韓国映画「息もできない」の監督・主演ヤン・イクチュンが出演している。
「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」と監督作2作も出品されており、既にベルリンに多くのファンを持つヤン・ヨンヒ監督。「かぞくのくに」も、ことしの「ベルリン映画祭」において大きな話題を呼ぶことは間違いないだろう。ヤン監督は「吐き出したい話がある。国家の分断によって引き裂かれ傷つきながらも、逞しくしなやかに生きる家族の物語である。制作過程で悩み立ち止まった時、いつも私に勇気を与えてくれるのはベルリン映画祭で出会った観客の表情や言葉だった。映画への深い愛情と東西分断の経験からくる歴史観をベースに的確なフィードバックで私を育ててくれる『あの場所、あの観客』。初の劇映画『かぞくのくに』は観客と私との間にどんなキャッチボールを生み出すだろう」とコメントを寄せた。
日本公開は、今夏8月にテアトル新宿、テアトル梅田ほか全国ロードショーとなる。
Copyrights(C)wowkorea.jp 0