キム・ユリのホームページ=(聯合ニュース)
キム・ユリのホームページ=(聯合ニュース)
ソウル市内の自宅で18日に死亡しているのが見つかったファッションモデル、キム・ユリ(21)の司法解剖が20日に行われた。遺体に外傷や臓器の損傷はなく、薬物中毒の症状もみられなかった。

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 拒食症が死因ではという推測も出ていたが、亡くなる前に食べ物を摂取した痕跡が残っていた。キム・ユリの親せきや知人など周辺人物も、キムさんは拒食症ではなかったと話している。

 警察関係者は、「1次司法解剖の結果では死因を明確に判断するのは難しいと、担当医も話している」と説明した。死因の断定には、組織検査など綿密な検査が必要になると伝えた。

 一方、モデル業界やファッション界関係者らは、キム・ユリの体型から、健康に異常があった蓋然(がいぜん)性は高いとの見方を示している。
 あるモデル業界関係者は、キム・ユリはモデルのなかでもかなり痩せているほうだと話した。女性モデルの平均的な体型は身長170センチ、体重47~50キロなのに対し、司法解剖で測定されたキムさんの身長は177センチ、体重は47キロ。これほどの体型は「1日3食を1膳の米飯だけで過ごさなければ維持できないだろう」と指摘する。
 体重と身長から算出する肥満度を表す体格指数「BMI指数」は、18.5~23が標準とされるが、キム・ユリは15だった。ソウル大学食品栄養学科のハン・ソンリム教授は、モデルだということを考慮しても15という数値は正常とは判断できないとし、「食事量を減らしたり、吐くなどしていたのではないか」との見方を示した。この体重では心臓に無理がかかっていた可能性があるも指摘した。

 延世大学医学部の姜熙哲(カン・ヒチョル)教授も、管理をきちんとすれば問題が生じないこともあり得るだろうが、低血糖や、食べたいという衝動を抑制し続けることで精神的問題が発生する可能性もあると話している。
 また、高麗大学保健大学院のユン・ソクジュン教授は、BMI17以下の状態が続けば体に無理がかかるという論文は多く発表されていると紹介したうえで、「痩せすぎが死因だと断定するのは困難。日ごろの生活習慣を知る必要がある」との見解を示した。

 キム・ユリは2007年に韓国のスーパーモデル選抜大会でデビューし、ファッションモデルとして活動していた。18日午後6時ごろ、ソウル市江南区三成洞の自宅で、パジャマ姿でベッドの上に寝た状態で死んでいるのが見つかった。

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