軍情報筋は8日、国家戦略兵器として、北朝鮮全域を監視し隠密に打撃することが可能な両機の戦力化時期を計画より前倒しにする案が確定したと明らかにした。
米国製の無人偵察機グローバルホークの導入に向け、防衛事業庁は昨年、米国側に販売意向書(LOA)を申請しており、ことし6月までに返答があると予想される。その場合、年内の仮契約が予想されるという。これに向け、国防予算452億5000万ウォン(約33億3000万円)が中途金名目で編成された。
グローバルホークは合成開口レーダーや赤外線探知装備などを搭載し、地上20キロメートルの上空から0.3メートルほどの大きさの地上の物体を識別することができる、諜報衛星レベルの戦略兵器。作戦飛行時間は約38~42時間、作戦行動半径は3000キロメートル、1機当たりの価格は4500万ドル(約37億円)以上と伝えられる。
米空軍は現在、「ブロック20」タイプのグローバルホークを実戦配備している。製造メーカーのノースロップ・グラマンは2012年までに最新の「ブロック30」タイプ26機、2015年までに「ブロック40」15機をそれぞれ製造する計画で、「ブロック30」を韓国軍に販売する可能性が高い。
また韓国軍は、F15K戦闘機60機を新たに導入するFX(次世代戦闘機)第3次事業も急ぐ方針を固めた。この事業でステルス戦闘機を確保し、その戦力化計画も2015年以前に前倒しにする計画だという。候補に挙がっている機種は、ロッキード・マーチンのF35、ボーイングのF15SE、欧州航空防衛宇宙会社(EADS)のユーロファイタータイフーン(改良型)など。
国防部はことしから73の国防改革課題を本格的に進める方針で、グローバルホークとFXの早期戦力化も、ここに含まれているという。
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