【ソウル19日聯合ニュース】北朝鮮による挑発行為が相次ぎ南北関係のこう着状態が深まった昨年、南北貿易の規模はむしろ拡大したことがわかった。
 統一部が19日に明らかにしたところによると、昨年の南北貿易額は19億1225万ドル(約1571億7000万円)で、2009年の16億7908万ドルに比べ13.9%増加した。一般貿易が1億1786万ドルで54.0%減少、委託加工貿易も3億1756万ドルで22.5%減少したが、開城工業団地関連の貿易が14億4286万ドルで53.4%増えた。
 同部の李種珠(イ・ジョンジュ)副報道官は、一般と委託加工貿易は、北朝鮮の攻撃による韓国哨戒艦沈没事件を受け政府が昨年5月24日に対北朝鮮制裁措置を発表してから全面中断されたため、大幅に減少したが、開城工業団地は入居企業の生産活動が例年水準を上回る規模に達したと説明した。
 一方、昨年に北朝鮮を訪問した韓国人は13万119人で、2009年の12万616人に比べ7.9%多かった。このうち開城工業団地関連の訪朝が94.5%(12万3023人)を占めている。これに対し、社会文化交流と対北朝鮮支援など非経済分野の訪朝は前年比23.3%減の1773人にとどまった。
 非経済分野の訪朝が大きく落ち込んだにもかかわらず、人的往来の全般的水準がこの程度を維持したのは、開城工業団地関連の往来が例年水準を上回ったためとの説明だ。

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