公開された射撃場内部=18日、釜山(聯合ニュース)
公開された射撃場内部=18日、釜山(聯合ニュース)
【釜山20日聯合ニュース】日本人観光客を含む16人の死傷者を出した釜山の室内実弾射撃場火災について、警察は20日、「射撃台にあった銃1丁の銃身の一部に破損があったことを確認した。有力な火災原因のひとつとみて捜査を進めている」と明らかにした。
 国立科学捜査研究所がこの銃の鑑識を行っているが、火災直前の射撃で銃身が破損したと確認された場合、火災発生の原因になり得るとした。銃身の破損のために発砲されず、飛び散った火花が残留火薬や滞留ガス、その他の引火物質に移り、強い爆発と同時に火災を引き起こした可能性があるという説明だ。
 警察は、現場で採取したサンプル分析が終わる25日ごろに暫定結論を出せるとの見通しを明らかにしている。
 また、被害者の一部が防音用に頭部に着用するヘッドセットを着けたまま脱出したという目撃者の証言に関し、警察関係者は「射撃を終え、ヘッドセットを着用したまま射撃室から出て記念写真を撮っていたところ、爆発に続き火災が発生し、そのまま逃げた可能性が高い」と説明した。
 一方、放火の可能性は低いと判断している。射撃を終えた日本人観光客に続き従業員が射撃室を出た後、ポンという音がし、その時に射撃室内には外部者はいなかったためだ。

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