『花火のように、蝶のように』主演のスエ=22日、ソウル(聯合ニュース)
『花火のように、蝶のように』主演のスエ=22日、ソウル(聯合ニュース)
「明成皇后という名よりも、閔紫英という個人に焦点を合わせました。明成皇后・閔紫英は国母ではありますが、恋をする時には1人の女性ですから」――。
 
24日封切りの新作映画『花火のように、蝶のように』で明成皇后役を熱演したスエは、ソウル市内のホテルでインタビューに応じ、こう語った。明成皇后(閔妃)はこれまで多くのスター女優が演じており、新しいものを探すのは難しい役だったが、「多くの先輩が演じた役を演じたというだけで光栄」だと話す。

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列強の中で朝鮮を守ろうとした鉄の女性、大院君に匹敵する政略家、高宗皇帝の妻、そして恋に落ちた女性。さまざまな顔の明成皇后がいるが、スエは恋に落ちた明成皇后に集中した。護衛武士・ムミョン(チョ・スンウ)との関係が映画のポイントだと考えた。
 
スエの言葉のように、物語は最初から最後まで、明成皇后とムミョンの切ない恋を描いている。今作で初めてベッドシーンにも挑戦したが、絶対に必要なシーンだったため拒否感はまったくなかったという。
 
「負担を感じたのは事実ですが、いざ撮影となると、緊張していたせいか負担感が消えてしまったんです。高宗とムミョン、そして紫英の三角関係において重要なシーンですし、役に没入しようと努力しました。脱ぐことに気を取られていたら、演技が揺らいだと思います」
 
撮影中苦しめられたのは、30度を超える暑さの中でぶ厚い伝統衣装を着て演じることだったという。撮影は昨年7月中旬から約3か月間行われた。そうした中で、死をも辞さないムミョンに愛されることは気分がよかった。「あんなに愛されたのは初めてです。皆に愛されて、撮影期間中はずっと幸せでした」。
 
スエは今回の作品について、俳優だけでなくスタッフ全員が熱と誠を尽くしたと強調した。明成皇后の衣装1着で1000万ウォン(80万円)に達するほど、細かいところにまで気を配って作り上げた作品だ。
 
次回作には、イ・ユンギ監督の『ティファニーで朝食を』が決まっている。相手役はハ・ジョンウ。今後はアクションやコメディーなどさまざまなジャンルに挑戦しながら演技の幅を広げたいが、急ぐことはしないと話す。「自分がどんなに熱心に動いても、時というものがあると思います」

メリル・ストリープとマギー・チャン(張曼玉)が好きだというスエ。一歩ずつ前進できる女優でいたい。
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