200億ウォン(約16億円)を投じたスパイアクションドラマ『アイリス』で6年ぶりにブラウン管に復帰するイ・ビョンホンが、作品への覚悟を語った。
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発表会でイ・ビョンホンは、「これまで国内には本格的なスパイドラマがなかったと承知しているが、『アイリス』はさまざまな面で差別化されたドラマになる」と紹介した。
イ・ビョンホンは、特に男にとってスパイ物は幼いころからのロマンだとしながら、「世界唯一の分断国に暮らす人間として、そうした特殊な状況にある国で作られたスパイドラマがどんな感じなのかが気になった」と話す。そうした部分において外国で作られたスパイ物とは異なり、同時にその特殊な状況のために海外でもこの作品をアピールできるはずだと言葉に力を込めた。
ドラマでは国家安全局(NSS)の最高要員、キム・ヒョンジュンを演じる。幼いころに事故で両親を亡くし、その衝撃で両親の記憶がないため、常に心の片隅に寂しさを抱えている男だ。NSSではスンヒ(キム・テヒ)という恋人やサウ(チョン・ジュノ)という友人もできるが、巨大な陰謀に巻き込まれ、追われる身となる。ついには統一を妨害しようとする勢力「アイリス」に立ち向かい、孤独な戦いを繰り広げる。
ドラマ出演はSBSドラマ『オールイン~運命の愛~』以降、6年ぶり。同ドラマが好評だったために次期作への期待が大きく、これまでドラマ出演にプレッシャーがあったと打ち明ける。映画に比べドラマ撮影は肉体的、精神的に追われながら進むが、今では覚悟も固まり、周りの期待に応えられる作品を作ろうと決意したと話した。
制作発表会の会場には日本からも数十人のファンや取材陣が訪れ、その人気を実感させた。3月に行われた日本・秋田県でのロケにも、彼を一目見ようと毎日数百人のファンが駆けつけた。イ・ビョンホンは、韓国では街で撮影すると通りがかりの人が集まる程度だが、日本では毎日ファンが撮影現場に集まり驚いたと振り返った。
制作発表会ではまた、ハイライト映像としてイ・ビョンホンが演じた高難度アクションシーンが公開された。高さ130メートルのダムの上からロープ1本を使って逃げるシーンで、イ・ビョンホンは「安全措置を施したとはいえ、初めてダムの高さを見た時に視覚的に感じる危うさは並大抵ではなく、非常に緊張したのは確か」と話した。幸い事故もなく撮影を終え、格好いいシーンになったようだと感想を述べた。
締めくくりに、「ドラマ開始を前にこんなに多くの関心をいただき、ありがたい一方で心配もある。ベストを尽くしていい作品を作る」と意気込みを語った。
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