午前10時からソウル・南山の白凡広場で開かれた中央記念式は、李明博(イ・ミョンバク)大統領をはじめ政府主要関係者、独立有功者の遺族、光複会の会員、各界代表、市民、学生など3000人余りが参加した中、臨時政府の略史報告、家族関係登録証書授与、記念のあいさつなどの順で進められた。
政府は記念式で、1912年に日本が「朝鮮民事令」を制定し戸籍を作った際、登載を拒否し無国籍者として亡くなった丹斎・申采浩(シン・チェホ)ら独立有功者の遺族62人に家族関係登録証書を授与した。申采浩、李相竜(イ・サンリョン)、安武(アン・ム)、金彰鉉(キム・チャンヒョン)、アン・スンウォンの5人は記念式場で遺族に直接授与され、57人は地方記念式などで遺族に手渡される。
申采浩は「新民会」を創建し、民族主義の歴史叙述で独立意識を高め、李相竜は上海に設立された臨時政府の国務領を歴任した。安武は鳳梧洞戦闘に参加、金彰鉉は朝鮮独立団黄海支団を組織し軍資金を集めた。アン・スンウォンは新義州で3・1独立運動を主導し、臨時政府の臨時議政院議員を歴任した。
国家報勲処は記念式に先立ち、海外に安置されていた愛国先烈の遺骨6柱の国内奉還式を行った。奉還されたのは米国で同胞権益団体を設立したソン・ソクジュン、朝鮮義勇隊米州後援会を組織したチョ・ヌンイク、中国・重慶臨時政府の外務部情報課長などを歴任したイ・ジョンホ、光複軍総司令部第4課員として活動したチョン・ミョン、3・1独立運動に加わったキム・ペクピョン、米国で大韓人国民会の地方会議会長などを歴任したチャン・ヨンホの遺骨。奉還式後は国立大田顕忠院に安置された。
また記念式を前後し、中国やロシアで独立運動を行った独立有功者56人に建国勲章と建国褒章、大統領表彰が授与される。地方自治体を通じ遺族に伝達される予定だ。
国内の記念式とともに、中国・上海市内のホテルでも同日、上海総領事館主管で独立有功者の子孫や同胞500人余りが出席した中、記念式が行われた。また、中国・重慶市内のホテルや米ロサンゼルス市内のホテルでもそれぞれ記念式が行われた。
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