【ソウル2日聯合ニュース】北朝鮮に拘束されている開城工業団地の現代峨山社員に対する北朝鮮当局の調べが長期化する見通しだ。北朝鮮は先月30日、自分たちの政治体制を非難し北朝鮮女性の脱北を策動した疑いがあると主張し、40代の現代峨山社員を連行した後、現在まで外部との接触を遮断したまま拘禁状態で調べを続けている。
 韓国政府当局者は2日、「北朝鮮は接見、弁護人の立会いなどを認めず、4日目のきょうも調査を続けている。拘束された職員の状態についても北朝鮮は開城地域にいるという事実しか確認させてくれない」と伝えた。また、統一部の李種珠(イ・ジョンジュ)副報道官は、現地で開城工団管理委員会と現代峨山が北朝鮮関係者と接触を続けており、被調査者が開城工業団地内で調べられており、健康には問題がないことを確認したと明らかにした。

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 こうした状況から、拘束状態は北朝鮮が4~8日の間と予告した長距離ロケット発射以降まで続く可能性があるとの懸念が提起されている。

 これに対し政府は、北朝鮮がとりあえず南北間の合意と北朝鮮の法的手続きにのっとり調査を進めているとの立場であるだけに、接見と弁護人立会いなどを引き続き要求しながら、北朝鮮がある種の立場を示すのを待っている。李副報道官は、北朝鮮に被調査者への接見保障を促していると説明しながら、被調査者の基本権利を保障するのは南北合意事項だと強調した。

 一方、ある対北朝鮮消息筋は「調査が長引く背景は確認されていない。北朝鮮がロケット発射と関連した対韓国カードにするため長引かせると断言するのは早計だ」と話している。

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