米国株式市場が史上最高値を更新し、投資家の関心が株式市場へ集中する中、ビットコイン(BTC)は軟調な値動きを見せている。

29日午前11時5分現在、コインマーケットキャップによると、ビットコインは前日同時刻比1.70%安の11万2494ドル(約1710万円)を記録した。

ビットコインの下落は、米国株式市場の活況により投資資金が暗号資産から株式市場へ移った影響とみられる。

28日(現地時間)、S&P500指数は前日比0.23%高の6890.89で取引を終え、一時史上初めて6900ポイントを突破。ナスダック総合指数は0.80%高の2万3827.49、ダウ工業株30種平均も0.34%高の4万7706.37と、主要3指数はいずれも日中または終値で過去最高値を更新した。

今回の株高を主導したのは、米AI半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)だ。同社はフィンランドのノキアとの協業を発表し、株価は約5%上昇した。NVIDIAはノキアのAI事業に10億ドルを投資し、米エネルギー省向けにAIスーパーコンピューター7台を構築する計画も明らかにした。

暗号資産分析企業グラスノードは「ビットコインは11万1000〜11万7000ドルのレンジで売買攻防が続いている」とし、「この価格帯を明確に上抜け、または下抜けした際に次のトレンドが決まる」と分析した。

一方、ビットコイン現物上場投資信託(ETF)は堅調な資金流入を続けており、3営業日連続で純流入を記録。27日(現地時間)には1日で1億4930万ドルの資金が流入した。
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