ホン委員はこの日、韓国のCBSラジオ「キム・ヒョンジョンのニュースショー」とのインタビューで、「トランプ氏と金正恩氏が会う可能性は何パーセントか」との質問に対し、このように答えた。
彼は「最近の北朝鮮の態度を文脈的に読めば、(会談に関して)基本的に利益がなければならないが、現時点では利益を得るには少しメッセージが足りないと見ている」と述べ、「ホワイトハウス発で非核化の原則ばかりが繰り返し出ているため、まだ北朝鮮が望むハードルを越えていないという部分がある。もう一つは、今回(トランプ大統領が)APECをきっかけに来るため、主な舞台はどうしても韓国にならざるを得ない」と指摘した。
続けて「最近、敵対的な二国関係を主張し続けている北朝鮮の立場からすれば、そのような状況であえて会う理由はないと見ることもできる。最近金正恩が言っていたのは『時間は自分の味方だ』ということだった。だからこそ、より圧力をかけてハードルを高くしておき、そのハードルを越えて会談に応じれば、より多くの成果を得られるという判断をする可能性が高い」と分析した。
ただしホン委員は「私が(会談の可能性を)5%と言った部分が非常に重要だ」とし、「個人的な親交を誇示する点では、双方にとってウィンウィンの要素が多い」とも述べた。
彼は、トランプ大統領がタイとカンボジアの和平協定署名式を主宰したことに触れ、「それだけ自分がピースメーカーであり、リーダーシップがあることをその場で強く示したかったのだ」と説明した。
さらに「たとえすぐに会議としての成果が出なくても、誰も行ったことのない金正恩との会談・対面を実現し、『この人物を自分がコントロールできる』というパフォーマンスを示す点で非常に大きな成果を得ることができる。そして金正恩の立場も同じだ」と付け加えた。
ホン委員は「ただし問題は場所だ」とし、「過去2019年6月30日の時は板門店の軍事境界線(MDL)で、韓国側の『平和の家』で行われた。しかし北朝鮮は最近、韓国を敵対的な国家と規定しており、韓国の関与を極度に嫌っている。したがって、結局は国連軍や韓国政府が関与する『平和の家』側で行うのは非常に見た目がよくない」との見通しを示した。
彼は「第三の場所」として元山を挙げ、「(トランプ大統領が)警護が保証されていない場所に本当に行けるのかという問題はあるが、基本的に双方がこれをパフォーマンス的なイベントとして演出するには非常に適した空間だ」と述べた。
さらに「元山は、金正恩が非常に誇りに思っている場所であり、自身の故郷でもある。一方でトランプ氏はかねてから北朝鮮に対して観光地、リゾート、ペンションなどの話をしていた。だからそうした場所で1時間ほどお茶をしながら会うことも十分あり得る」と見通した。
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