28日、忠清北道にある清州清原警察署によると、22日午前2時30分ごろ、清州市清原区梧倉邑(オチャンウプ)のコンビニストアで、A氏が5万ウォン(約5300円)相当の食料品を盗んで逃走した。
A氏は店員に、「明日支払う」として後払いを要求したが、拒否されると、服の中に隠していた果物ナイフを見せつけた上で、食料品を持って逃走した。通報を受けた警察は、防犯カメラの分析などから、3日後に近隣のワンルームにいたA氏を逮捕した。
検挙当時、A氏はまともに立つことも困難なほど衰弱した状態だった。彼は警察に、「十日以上何も食べていなかった。人を傷つける意図はなかった」と供述した。
A氏は工事現場の日雇い労働者だったが、7月から仕事がなくなり、数カ月間極度の生活苦に陥っていた。銀行から借金をしたものの、延滞により通帳さえ差し押さえられていたという。
警察はまずA氏を病院に連れて行き、栄養補給の点滴を受けさせた後、私費で卵やラーメンなどの食料品を渡し、帰宅させた。
A氏は住所地が忠清南道天安市に登録されていたため、基礎生活保障制度の支援が受けにくい状況だった。そこで警察は行政福祉センターを訪問し、A氏の住所地を清州市に移し、基礎生活保障制度の申請を手伝った。A氏には3カ月間、毎月76万ウォン(約8万円)の臨時生計費が支援される予定だ。
警察はA氏を準特殊強盗の容疑で拘束捜査しようとしたが、前科がない点などを考慮し、身柄を拘束しない捜査に切り替えることにした。
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