ソウル市内のスーパー(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウル市内のスーパー(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が28日発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比1.2%増加した。消費と投資が回復するとともに輸出の好調も続き、昨年1~3月期(1.2%)以来1年半ぶりの高水準を記録。韓銀が8月に予想した1.1%を上回った。

 四半期ベースの成長率は昨年1~3月期に1.2%増加したが、4~6月期には0.2%減少。7~9月期と10~12月期はいずれも0.1%増にとどまり、今年1~3月は0.2%減と再びマイナス成長に転じた。4~6月は0.7%の増加に成功し、7~9月期も成長傾向を維持した。

 7~9月期の成長率を部門別にみると、民間消費は1.3%増加し、乗用車、通信機器などの財貨と飲食店・医療などサービス消費のいずれも増加した。政府消費も物件費や健康保険給付の支出を中心に1.2%増加した。

 民間消費は2022年7~9月期(1.3%)以来3年ぶり、政府消費は同年10~12月期(2.3%)以来2年9カ月ぶりの高水準となった。

 設備投資も半導体製造装置など機械類がけん引し、2.4%増えた。

 輸出も半導体や自動車などが好調で1.5%増加した。輸入も機械、装備(装置・設備)、自動車などを中心に1.3%増えたが、増加率は輸出に比べると低かった。

 一方、建設投資は建物建設の不振などで0.1%後退し、6四半期連続でマイナス成長を記録した。

 7~9月期の成長率に対する寄与度をみると、内需と輸出から輸入を差し引いた純輸出がそれぞれ成長率を1.1ポイント、0.1ポイント押し上げた。なかでも内需の寄与度は4~6月期(0.4ポイント増)から大幅に改善した。内需のうち、民間消費と政府消費、設備投資の寄与度はそれぞれ0.6%、0.2%、0.2%で成長を主導した。

 7~9月期の実質国内総所得(GDI)は0.7%の増加で、GDP増加率(1.2%)を下回った。


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