韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は27日、マレーシアで韓国・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席し、「韓国とASEANは困難を共に乗り越えた『親しい隣人』のような関係」とし、協力を強化する意向を示した。ASEANは韓国の3大貿易相手であると強調。韓国は延べ85億ドル(1兆3000億円)の政府開発援助(ODA)を通じ、ASEANの未来に投資したとし、韓国企業は自動車・鉄鋼・電子などでASEANの産業化と経済成長をけん引していると評価した。
◇韓国・カンボジア首脳 特殊詐欺対応の「コリア専担班」設置で合意
李在明大統領は27日、マレーシアのクアラルンプールでカンボジアのフン・マネット首相と会談し、韓国人を狙った特殊詐欺などに対応する「コリア専担班」を設置することで合意した。大統領室の姜由楨(カン・ユジョン)報道官が記者会見で明らかにした。両国は韓国人を対象にした犯罪に対応するタスクフォース(作業部会)を11月から運営することで一致し、名称を「コリア専担班」としたという。両国の捜査当局が合同で犯罪の取り締まりや捜査を進める。韓国警察官の派遣規模や具体的な運営方式も近く決める方針だ。
◇韓国高官 慶州APECに合わせた米朝首脳会談「可能性薄い」
国家安保室の呉玹周(オ・ヒョンジュ)第3次長は27日、ソウルの韓国プレスセンターで海外メディア向けに記者会見を開き、南東部・慶州で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて米朝首脳が会談する可能性について「極めて薄い」との見方を示した。また、「どのような状況であれ会うこと自体がすべての始まり」とし、李在明大統領は米朝会談に必ず韓国が参加しなければならないと考えているわけではないと述べた。
◇総合株価指数 終値初の4000超え
週明け27日の韓国株式市場で、総合株価指数(KOSPI)は前営業日比101.24ポイント(2.57%)高の4042.83で取引を終えた。KOSPIの終値が4000を上回ったのは初めて。米中貿易交渉の前進や、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ継続期待などが後押しした。6月20日の3000突破から約4カ月での4000超えとなった。
◇あす朝も冷え込み続く 1~5度さらに下がる見込み
この秋一番の冷え込みとなった27日、各地の朝の気温は朝鮮半島中部地方を中心に5度前後となり、京畿道や江原道の一部地域では氷点下まで下がった。28日朝にはさらに1~5度下がると予想される。29日朝も各地の最低気温が1~9度にとどまるが、昼ごろからは15~20度まで上がり平年並みになる見込みだ。
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