APEC首脳会議が開かれる慶州和白コンベンションセンターに保安検査機が設置されている=26日、慶州(聯合ニュース)
APEC首脳会議が開かれる慶州和白コンベンションセンターに保安検査機が設置されている=26日、慶州(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米国のトランプ大統領や中国の習近平国家主席、日本の高市早苗首相らが出席するアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議ウイークが27日、始まった。

 自由貿易秩序や多国間主義が揺らぐ中、加盟21カ国・地域が「慶州宣言」を採択できるか注目される。今回のAPEC首脳会議のテーマは「持続可能な未来の構築:連結、革新、繁栄」。

 27~28日に最終高級実務者会合(CSOM)が開かれる。議長国の韓国は首脳会議の準備状況をはじめ、今回の首脳会議の重要な成果として進めている人工知能(AI)協力や人口構造変化への対応に関する議論状況を参加国と共有する。

 会合の結果は29~30日に開催される外交・通商合同閣僚会議に報告される。

 李在明(イ・ジェミョン)大統領が議長を務める首脳会議は31日に第1セッションが、来月1日に第2セッションが行われる。第1セッションでは「よりつながり、回復力のある世界に向けて」をテーマに、貿易や投資促進について議論する。第2セッションは「未来の変化に備えたアジア太平洋ビジョン」をテーマに、AIの発展や人口構造変化など新たな流れの中でのアジア太平洋地域の新成長エンジン創出について話し合う。

 31日には各国首脳を招き、韓国政府主催の夕食会が開かれる。

 首脳会議に合わせ、28~31日には大韓商工会議所主催のAPEC最高経営者(CEO)サミットが開催される。米半導体大手エヌビディアCEOのジェンスン・ファン氏ら世界を代表する企業トップが参加する。李大統領は29日の開会式で演説を行う。トランプ大統領も同日の昼食会で基調演説する予定だ。

 韓米・米中・韓中首脳会談なども相次いで開催される。トランプ大統領は29~30日、習主席は30日~11月1日に国賓として訪韓する。米中の首脳が国賓として同時に韓国を訪問するのは初めて。

 李大統領とトランプ大統領による韓米首脳会談は29日午後に開かれる予定で、難航している関税交渉を決着させ、「安全保障パッケージ」まで合意に至るか注目される。

 30日には第2次トランプ政権発足後初めてとなる米中首脳会談が開催される。

 11年ぶりに訪韓する習主席と李大統領による韓中首脳会談は11月1日に開かれる。米中の戦略競争が激化している中、完全には回復していない韓中関係が新たな局面を迎えるかに関心が集まっている。

 高市首相は就任後初めて韓国を訪れる。首脳会議期間中に韓日首脳会談も開かれる予定。


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