韓国軍合同参謀本部は北朝鮮が同日午前8時10分ごろ、平壌近郊の黄海北道・中和付近から北東方向に短距離弾道ミサイル数発を発射したと発表した。北朝鮮の弾道ミサイル発射は5月8日に複数の短距離弾道ミサイルを発射して以来約5カ月半ぶりで、李政権発足後では初めて。
与党「共に民主党」の夫勝チャン(プ・スンチャン)報道官は声明を出し、「主な海外首脳が集まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議までわずか9日を残した時点で敢行した北の軍事挑発を強く糾弾する」として、「北は朝鮮半島の緊張を高めるあらゆる行為を直ちに中止すべきだ」と求めた。また、「軍は追加発射に備えて監視や警戒を強化し、韓米日の連携下で北の弾道ミサイル関連情報を緊密に共有して万全の対応態勢を整えている」と強調した。
最大野党「国民の力」の朴成訓(パク・ソンフン)首席報道官は「アジア太平洋経済協力会議を控え、米国のトランプ大統領や中国の習近平国家主席が出席するのを前に敢行された今回の挑発は明白な武力示威であり、深刻な安全保障への脅威」と批判する論評を出した。北朝鮮との関係改善を掲げる李政権に対しては、「言葉で侮辱し、行動で脅迫する露骨な挑発の前で政府はまた『平和』という名の沈黙を貫くのか」とし、「李政権はいつまで『対話と忍耐』という名で屈辱的な低姿勢に固執するのか」と批判した。
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