米中首脳会談が不調に終わる可能性への懸念が高まり、ビットコイン(BTC)価格が10万8000ドル台まで下落した。

22日午前9時5分、コインマーケットキャップによると、ビットコインは前日同時刻比1.99%安の10万8400ドル(約1644万円)を記録した。午前中は11万3000ドル台で推移していたが、米中関係を巡る不透明感が広がり、リスク資産への投資心理が冷え込んだ形だ。

ドナルド・トランプ米大統領は21日(現地時間)、「(米中)会談を待ち望む人々が多い」としながらも、「ただし、会談が開かれない可能性もある」と発言。市場に警戒感が広がった。

トランプ氏はまた、「習近平国家主席とは“良い合意”を結べると考えているが、それは数年にわたり公正で持続可能なものでなければならない」と強調。「長年にわたる経済的搾取で米国が失った資金が中国の軍事力を肥大化させた。今こそ公正な合意を結ぶ時だ」と述べた。

トランプ大統領は今月10日(現地時間)、中国の希土類輸出規制に対抗し、100%の追加関税を課す方針を表明していた。

仮想通貨専門メディア「コインデスク」は、「投資家は例年10月のビットコイン上昇(いわゆる“アップトーバー”)を期待しているが、今年は市場の雰囲気がそれに及ばない」と指摘。「当面は数カ月間、横ばいの推移が続く可能性がある」と分析した。

ビットコイン現物ETFからの資金流出も続いている。今月20日(現地時間)には4営業日連続で純流出となり、総額4040万ドルが市場から引き揚げられた。
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