韓国で外国人の国民健康保険利用者数が増加している(イラスト)=(聯合ニュース)
韓国で外国人の国民健康保険利用者数が増加している(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の公的医療保険「国民健康保険」を利用して医療機関に支払われた医療費のうち、外国人の利用によるものが昨年1兆5928億3000万ウォン(約1686億円)となり、2019年の9482億1000万ウォンから68%増加した。

 国会保健福祉委員会所属の金美愛(キム・ミエ)議員(最大野党「国民の力」)が21日までに保健福祉部などから提出を受けた資料で分かった。

 今年1~8月の外国人の医療費は1兆1281億ウォンで、例年通りであれば昨年を上回る見通しだ。

 同じ期間、外国人の国民健康保険利用者数は323万9383人から415万6101人に増えた。

 一方、韓国人が利用した国民健康保険の医療費は66兆9728億ウォンから90兆9177億500万ウォンとなり、35.8%増えた。増加幅は外国人の医療費の2分の1程度だった。

 また保健福祉部によると、国民健康保険の運用に充てられる政府からの支援金は19年の7兆7803億円から昨年は12兆1658億ウォンとなり、56.4%増えた。

 外国人の医療費が増加していることや、政府支援金の増加幅が韓国人の医療費の増加幅を上回ったことに関連し、金氏は「国民の税金である政府支援金の使用先を項目別に詳細かつ透明に公開しなければならない」とし、国民が収めた税金でまかなわれる政府支援金が国民のために公正に使われるために、外国人の国民健康保険の負担額を管理する制度を早期に用意する必要があると指摘した。


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