不況の化学繊維業界、技術力で差別化へ努力=韓国
不況の化学繊維業界、技術力で差別化へ努力=韓国
韓国化学繊維協会の資料によると、2019年にPET(ポリエチレンテレフタレート)を生産する企業は8社だったが、2024年末には4社へと減少した。この間、PETの生産量も141万3680トンから、78万2342トンへと半減している。

業界の関係者は「石油化学業界の不況が続き、化学繊維メーカーも他の事業を行ったりPET生産を中断したりした。中国企業が化学繊維業界でも頭角を現し、技術力も比肩するほどになっている点が最も憂慮すべき点」と述べている。

韓国市場の状況を見ると、年間41万2900トンを生産するヒュービスが市場トップで、これに20万2402トンの東レ尖端素材、11万5200トンの暁星TNC、5万1840トンの大韓化纖が続いている。分野別では大量消費財やリサイクル中心の短繊維ではヒュービスが66%、長繊維では暁星TNCが46%と、それぞれ最大を誇る。

韓国メーカーは、技術力で差別化を図る動きを見せる。ヒュービスは2026年、一般的なPETより高い耐久性と安定的に形態を維持する特性を持つ製品「P-POL」の販売を目指している。同製品はアンダーボディをはじめとした自動車の内・外装用材料分野でPP(ポリプロピレン)を代替できる原材料として注目されている。


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