政府合同対応チーム団長を務める金珍我(キム・ジナ)外交部第2次官がカンボジア到着後、報道陣の質問に答えている=15日、プノンペン(聯合ニュース)
政府合同対応チーム団長を務める金珍我(キム・ジナ)外交部第2次官がカンボジア到着後、報道陣の質問に答えている=15日、プノンペン(聯合ニュース)
【プノンペン聯合ニュース】カンボジアで韓国人を狙った誘拐や監禁・拷問などの凶悪事件が相次いでいることを受け、韓国政府が派遣した「政府合同対応チーム」が15日午後、現地入りした。

 金珍我(キム・ジナ)外交部第2次官を団長とする合同対応チームは外交部のほか、警察庁や法務部、情報機関・国家情報院などの当局者からなる。現地当局の取り締まりで検挙された韓国人犯罪容疑者61人の送還計画を優先的に協議するため、カンボジア政府高官との面談を推進している。

 韓国警察は61人のうち拘束令状が発付された人から韓国に送還する計画だ。

 また、 韓国人大学生が現地の犯罪組織に拉致され、拷問された末に死亡した事件についてカンボジア当局に対し捜査の協力を求めるとともに、大学生の遺体解剖や遺体搬送の手続き、今後の合同捜査の方針なども協議する見通しだ。

 金次官は現地時間の16日からカンボジアの外務省や治安当局などを訪れ、高官と接触する予定だ。

 最近、高収入の海外就職をうたう詐欺に遭った韓国人が犯罪組織に拉致された後、監禁されたり殺害されたりする事件が相次いでいる。カンボジアで発生した韓国人拉致・監禁に関する届け出は2021年が4件、22年が1件、23年が17件だったが24年は急増し220件に達した。今年1~8月は330件でさらに増加した。


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