大統領室庁舎で記者会見を行う魏聖洛・国家安保室長=15日、ソウル(聯合ニュース)
大統領室庁舎で記者会見を行う魏聖洛・国家安保室長=15日、ソウル(聯合ニュース)
◇カンボジアで拘束の国民約60人 今週末までの送還へ努力

 韓国の魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は15日、記者会見を開き、カンボジアで多数の韓国人が拘束されていることについて、「(現地当局の)取り締まりで検挙された韓国人犯罪容疑者約60人の早期送還に優先順位を置いている」として、今週末までの送還を目指す考えを明らかにした。カンボジアではこのところ、韓国人を狙った誘拐や監禁などの事件が相次いでいる。カンボジアに拠点を置くボイスフィッシング(電話による金融詐欺)などの犯罪組織には多数の韓国人が監禁されており、一部は組織の犯罪行為に関与したとして捜査当局に拘束されている。

 

◇捜査機関トップら職務放棄で捜査対象に 海兵隊員殉職事故巡り 

 2023年7月に起きた海兵隊員殉職事故を捜査する特別検察官チームは15日の記者会見で、捜査機関「高位公職者犯罪捜査処」(公捜処)の呉東運(オ・ドンウン)処長、李載昇(イ・ジェスン)次長、元捜査第3部長の朴石一(パク・ソクイル)氏について、職務放棄の容疑で立件し、強制捜査に踏み切ったと発表した。公捜処法によると、公捜処長は所属検事の犯罪容疑を知った場合、関連資料とともにこれを大検察庁(最高検)に通報しなければならないが、公捜処の捜査第2部長だった宋昌珍(ソン・チャンジン)氏が昨年国会で行った証言が偽証だったと刑事告発されたにもかかわらず、通報がなされなかったのは3氏に責任があるとみなされた。

◇失業手当の支給額 8カ月連続で大台超え 

 雇用労働部が15日に公表した資料によると、職を失った人に支給する失業手当の9月の支給額が1兆673億ウォン(約1135億円)となり、前年より10.9%増えた。今年2月から8カ月連続での1兆ウォン超えで、過去最長を更新した。今年の支給額の累計は9兆6303億ウォンとなり10兆ウォンに迫った。一方、求職者1人あたり何件の求人があるかを示す求人倍率は、同部が運用するプラットフォーム「雇用24」で9月に0.44倍となり、同月では2004年に記録した0.43倍以来の低水準となった。

◇大統領室高官と産業相が16日に訪米 関税交渉で詰めの協議へ

 大統領室の金容範(キム・ヨンボム)政策室長と金正官(キム・ジョングァン)産業通商部長官が16日、米国との関税交渉の詰めの協議をするため、ワシントンを訪問する。両氏はラトニック米商務長官らと会談する見通しだ。両国は米国が韓国に対する相互関税を25%から15%に引き下げ、韓国は総額3500億ドル(約52兆9000億円)の対米投資を行うことなどで合意したが、資金の具体的な運用方法を巡っては一致していない。

◇総合株価指数 史上最高値を更新

 15日の韓国株式市場で、総合株価指数(KOSPI)は前日比95.47ポイント(2.68%)高の3657.28と、史上最高値で取引を終えた。KOSPIは前日比18.83ポイント(0.53%)高の3580.64で寄り付き、上げ幅を広げて取引終盤には一時3659.91まで値を上げた。前日も取引時間中に3646.77まで上昇し、10日に記録した取引時間中の史上最高値(3617.86)を更新。その後急落して3561.81で取引を終えたが、この日は取引時間中と終値のいずれも史上最高値を更新した。


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