政府ソウル庁舎で開かれた治安・安全関係閣僚会議で発言する金民錫首相=15日、ソウル(聯合ニュース)
政府ソウル庁舎で開かれた治安・安全関係閣僚会議で発言する金民錫首相=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の金民錫(キム・ミンソク)首相は15日、政府ソウル庁舎で開かれた治安・安全関係閣僚会議で、保守系団体が反中デモを続けていることを念頭し、「外国人に対する差別的な行為や侮辱的な表現は必ず根絶しなければならない」として、厳正な対応を指示した。

 金氏は今月末に南東部・慶州で開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を取り上げ、「このような重要な時期に一部で外国人嫌悪デモが続いている」として、「外国人に不安を与えるだけでなく、(飲食店など)中小商工業者の営業に大きな支障を与えており、自滅的な行為が深く懸念される」と指摘。「外国人観光客を対象とした嫌悪や差別を助長し、中小商工業者の営業に被害をもたらす行為に対し、法と原則に基づいて厳正に対応してほしい」と強調した。

 そのうえで、「意思表現の自由は民主社会の重要な価値」としながらも、「それは他人の権利と安全を侵害しない範囲で行使されるべきだ」と述べた。

 会議には趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官や尹昊重(ユン・ホジュン)行政安全部長官、兪在成(ユ・ジェソン)警察庁長職務代行らが出席した。


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