韓国では日本のアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」も累計観客動員数500万人を突破しており、既に厚いファン層を持つ日本アニメの劇場版作品が躍進している。映画評論家のユン・ソンウン氏は「これまでアニメは一部の観客にのみ届く文化だったが、動画配信サービスの影響でアクセスが容易になったことでファンを映画館に呼び寄せている」と分析した。
先月24日に公開された「チェンソーマン」は公開初週にパク・チャヌク監督の新作映画「仕方がない」(原題)に続く2位となったが、秋夕連休中は連休初日の今月3日に公開された韓国コメディー映画「ボス」(原題)が1位を維持し、「チェンソーマン」は3位に後退した。しかし、口コミで話題となり、週末の10~12日に観客約32万4000人を動員しトップに立った。累計観客数は183万6000人を超えた。13日午後4時時点の前売り率でも「チェンソーマン」が24.3%で首位を走っている。
同作を配給するソニー・ピクチャーズの関係者は、IMAXや4DX、ドルビーシネマなどの高付加価値のスクリーンの観客が「チェンソーマン」の観客全体の16%に上ると指摘。こうしたスクリーンで何度も観賞する観客がヒットをけん引していると説明する。
一方、映画のヒットで日本の人気歌手、米津玄師が歌う主題歌「IRIS OUT」も韓国で人気を集めている。先月15日リリースの同曲は韓国最大の音楽配信サイト、メロンのチャート「トップ100」で今月13日午前0時に6位に浮上。これまで最高だったimaseの「NIGHT DANCER」の17位を抜き、日本アーティストの最高記録を更新した。
メロンのトップ100で10位以内に入るのはK-POPスターでも容易ではない。発売からわずか1カ月のJ-POPがトップ10入りするのは映画の人気を裏付けるものだ。動画投稿サイト「ユーチューブ」の今週の「人気の曲トップ100-韓国」でも「IRIS OUT」が首位に立つ。
音楽評論家のイム・ヒユン氏は「アニメやJ-POPといった日本文化がサブカルチャーからメインに近づきつつあるようだ」と分析した。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40