BIGBANG の最新ニュースまとめ
SMエンタテイメントの創業者であり、A2Oエンタテイメントの目玉プロデューサーであるイ・スマンは、最近開かれたグローバルメディアカンファレンス基調演説で、このように述べた。
アメリカ留学中だった1981年、プロデューサーの重要性を初めて実感し、MTVの誕生を目撃し、“聞く音楽”から“観る音楽”の転換を体感し、帰国後の1989年、「SM企画」を設立したという“K-POPの先駆者”イ・スマンは、「H.O.T.」を皮切りに、「東方神起」、「SUPER JUNIOR」、「少女時代」、「SHINee」、「f(x)」、「EXO」、「Red Velvet」、「NCT」など、大韓民国を代表するK-POPアイドルたちを輩出した。
アメリカの大衆音楽に憧れて出発した韓国の大衆音楽、K-POPは、今や、グローバルの主流に位置づけられ、“プロデューサーの国”として前進している。
ある歌謡界の関係者A氏は、ヘラルドPOPに、「音楽をジャンルに明確に区分するのは難しいが、“K-POP”という名前が付いた時、より高い付加価値が形成される感じがある」とし、「Spotifyの数値上、K-POPのシェアは10%未満に過ぎない。しかし、過去海外プロデューサーやミュージックビデオの監督に協業を要請していた時と異なり、今は彼らが先に、(K-POPとの)コラボを望んでいる」と説明した。
〇SMの“ソングキャンプ”導入後16年…K-POPはどう変わったのか?
10日に開かれた韓国コンテンツ振興院主催の「MU:CON 2025」で、アメリカの有名独立レーベル「EMPIRE」のガジ・シャミ(Ghazi Shami)代表は、「韓国から出る音楽は“素晴らしい”という言葉では足りない」と絶賛した。最近、Netflixやビルボードを席巻した「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」を、“K-POPの頂点”と表現し、「BIGBANG」のG-DRAGONを、アメリカのジャスティン・ティンバーレイクに¥と比べた。
関係者のA氏は、「『MU:CON』に行ってみると、確実に(海外の作曲家たちの)ニーズが積極的に変わった。わずか5年、7年前までは、『ソングキャンプ』をするために、外国の作曲家を招待していたとすれば、最近はオンラインでたくさん行われたりもする」と、変化した現場を伝えた。このような韓国内外の評価は、K-POPが今や単純な文化現象ではなく、人材輩出と国家競争力の確保のプラットフォームとして拡張されたことを意味する。
K-POPを世に知らせたのは、「BIGBANG」、「BTS(防弾少年団)」、「BLACKPINK」など、大韓民国を代表するアイドルスターだが、彼らを完成させることができたのは、システム。過去には、海外の作曲家たちの楽曲を購入したり、注文製作し、海外の作曲家をソウルに呼んでプロデューシングを任せたとすれば、SMは、2009年にさまざまな作曲家が集まり意見をやり取りして共に作業し楽曲を需給する方式である“ソングキャンプ(song camp)”を最初に導入し、K-POPを急速に競争軌道に乗せた。
「ソングキャンプ」は、HYBE、JYP、YGなどの大型芸能事務所が定期的に開く作曲システムとなり、開催するたびに、海外各国の作曲家が集まってくる。彼らが韓国に来る理由は何だろうか。
また別の歌謡界関係者B氏は、ヘラルドPOPに、「Spotifyの数値だけでもK-POPの規模を断定することは難しい」とし、「K-POPは、ひとつの楽曲が、ミュージックビデオ、パフォーマンス、ファンダム活動までつながり、作り出す総合的な文化的波及力が大きい特徴。グローバルファンダムは、単純にストリーミングの数字よりはるかに大きな市場を形成する。このような構造は、海外の作曲家たちにも安定的な著作権収益や影響力を保障できる基盤になる」と見た。結局、K-POPは、単純にチャート成績以上の商業的魅力と創作的プラットフォームを提供するために、多くの海外作曲家が参加したがっているという説明。
〇“K-POPらしさ”…海外リスナーが熱狂する理由とは?
「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」のOST「Golden」は、7月、初のアメリカ・ビルボードのメインシングルチャート「Hot100」の1位となり、6週間にわたりトップを守っている。Instagram、TikTok、YouTubeなどのSNSには、外国人が老若男女を問わず、「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」のOSTに合わせて踊り、チャレンジに挑戦している。それなら、海外の作曲家に続いて、世界の人々が、「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」に熱狂する理由は何だろうか。
グループ「Stray Kids」のメンバー、チャンビンやアイエンは、TVINGのドキュメンタリー「K-POP GENERATION」で、K-POPを「音楽とダンス、ファッションを合わせた総合芸術」と定義した。単純な音楽ジャンルを越え、文化的現象として理解しなけれなならないということだ。
彼らが語る“K-POP”の定義は、ファンが熱狂する理由と正確に一脈通じる。中毒性の強いサビに、ギャップを与えるブリッジがポイントである楽曲に、スピーディーなビートに正確に当たり、戦慄を感じさせるキレのあるダンス、華やかなビジュアルと衣装は、K-POPを連想させる代表的な要素。「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」のOSTである「Golden」、「Your Idol」、「Soda Pop」などが、正確に一致する。これは、“K-POPらしさ”というキーワードを圧縮することができる。このために、“K-POPらしさ”に慣れているリスナーは好評しながらも、一部で、「特別ではない」、「どこから聞いたことがあるような音楽」と反応するしかない。前述したように、Spotifyでまだ大きなパイを獲得できずにいるK-POPは、海外のリスナーにとって、新鮮に感じられ、このようなシンドロームを出すことができたのだ。
歌謡関係者A氏は、「『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』のグローバルな成功により、グローバルなソングキャンプやコラボなどが、よりいっそう活発になるとみられる」と見通した。
〇海外の作曲家に出会ったK-POPの未来と残された課題
K-POPの未来は、明るく発展の可能性が無限にある。関係者B氏は、「K-POPは今や単純にアーティストと音楽を輸出する段階を越え、人材とシステムまで共に輸出するプラットフォームとして発展している。現在まで、海外の人材が韓国市場で学ぶ流れがあったとすれば、今後は、韓国で成長した作曲家、プロデューサー、パブリッシャー、A&R、マーケティング、ブランディングなど、多様な専門家たちが、グローバル市場で、スカウトされる時代が開かれている」と述べた。これは、先だって、イ・スマンプロデューサーが言及した“プロデューサーの時代”として発展しているという意味。
K-POPのグローバル化が収めた成果は莫大だが、これに対する相反する見解も存在する。一部で、外国の作曲家がK-POPの作業に積極的に参加しながら、韓国の作曲家の居場所が狭くなりかねないという懸念が出ているのだ。
これに対して、関係者B氏は、「K-POPの国際化が進み、海外の作曲家たちとのコラボが増えているが、これは、韓国の作曲家の居場所を奪うのではなく、新しい機会を作り出す過程」と説明した。
さらに、「海外の作曲家は、グローバルトレンドと多様な音楽的アイデアをもたらし、韓国の作曲家は、K-POPに対する深い理解と経験を基に、これを現地化し、完成度を高める。特に、韓国の作曲家が持つ文化的脈絡に対する繊細な感覚と、K-POPシステムの中で、蓄積されたノウハウは、単純に代替できない強み」とし、「結局、重要なのは、お互いに異なる背景を持ったクリエイターたちが出会い、新しいシナジーを作り出すこと」と強調した。
グローバルなコラボは、K-POPがさらに広い市場に伸びていくうえに欠かせない動力になっている。海外の新鮮なアイデアと、韓国の作曲家の相対的な見識が結合される時、K-POPはより独創的で、完成度の高い成果を作り出すことができる。
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