李大統領、サム・アルトマン氏と会談へ…AIの助言を求める＝韓国

韓国のイ・ジェミョン（李在明）大統領は1日午後、ソウル龍山の大統領室でChatGPTの開発会社であるOpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者（CEO）と会談する。今回の会談で李大統領は、韓国政府が推進する「AI転換（AX）」戦略について助言を求めるとみられる。また、国内企業との協力拡大や韓国への積極的な投資も要請する見通しだ。

　李大統領は国政の主要目標の一つとして「世界AI三大強国の達成」を掲げ、AI産業の育成に力を入れている。150兆ウォン規模で創設を計画している「国民成長ファンド」の相当部分もAI投資に充てられる。

　さらに李大統領は、世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンクCEOと面会し、韓国をアジア太平洋地域の「AIの首都」にするという構想を明らかにしたこともある。

　OpenAIも最近、韓国支社「OpenAI Korea」を設立し、国内企業・政府との連携を加速させている。特に、戦略的提携関係にあるカカオとのエコシステム連携を準備しており、サムスン電子やSKなどとの半導体・ハードウェア分野での協力案も検討中だと伝えられている。