金正恩氏は「大出力炭素繊維固体発動機(エンジン)開発という驚くべき結実はわれわれが行った国防技術現代化事業において最も戦略的な性格を帯びた成果」とし、「核戦略武力を拡大強化することで重大な変化を予告する」と評価した。
同通信によると今回の地上燃焼実験は9回目で、開発工程での最終実験となる。今後、この固体燃料エンジンを利用した新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発が本格的に進められるものと予想される。
金正恩氏はこれに先立ち、抗日戦争勝利80年の軍事パレードに出席するため中国の北京に出発する前日の1日に化学材料総合研究院を訪れ、炭素繊維複合材料の生産工程と固体燃料エンジンの生産実態を確認した。
同通信は、この固体燃料エンジンがICBM「火星19」と次世代ICBM「火星20」に搭載される計画だと伝えた。
北朝鮮がICBMの発射実験を行ったのは昨年10月31日の火星19が最後で、当時北朝鮮はこのICBMを「最終完結版」としていたが、1年もたたずにこれを上回る性能の火星20を開発していることが明らかになった。中国やロシアとの連帯を強化する一方、米国本土を直接打撃できるICBMの能力を誇示することで米国に圧力をかけた形だ。
今回の実験には、軍需工業部の金正植(キム・ジョンシク)第1副部長、ミサイル総局長など関係部門の科学者や技術者が参加した。
金正恩氏が訪問した化学材料総合研究院は、今月1日に初めて北朝鮮メディアで存在が言及された。韓国政府は同院が東部の咸興にあると把握している。
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