金氏は視察の場で「再び敢行される米国と韓国の合同軍事演習は、朝鮮民主主義人民共和国に最も敵対的で対決的であろうとする自らの意思を隠さず示す明確な立場表明」と非難した。
韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が15日、日本の植民地支配からの解放記念日「光復節」の式典で行った演説で「(北朝鮮の)吸収統一を追求しない」として北朝鮮の呼応を促したのに対し、これまでの対決姿勢に変化がないことを鮮明に打ち出した形だ。
金氏は「以前から慣行化されてきた米韓の軍事演習が挑発的性格と危険性を内包しなかったことはないが、最近は核の要素が含まれる軍事的結託を企てており、その重大性はさらに増している」と述べた。
その上で、海軍の作戦能力強化が最も重要だとして「わが海軍は近い将来、国家核武力の構成と核使用領域で両翼を担う頼もしい力になるだろう」と強調した。
朝鮮中央通信は、「崔賢」について報告を受けた金氏が「海軍の先端化、核武装化の重要課題が段階的に、計画通り進んでいることに満足感を示した」とし、10月中に駆逐艦の性能と作戦遂行能力の評価に移るよう指示したと伝えた。
北朝鮮は4月26日に「崔賢」を公開してから1カ月足らずの5月21日に2番目の駆逐艦の進水式を開いたが、進水に失敗し横転。その後、復旧作業を終えて6月12日に改めて進水式を行った。この駆逐艦は「姜健」と命名された。
7月22日には同クラスの新型駆逐艦を来年10月10日までに新たに建造する計画も発表した。
北朝鮮が韓米合同軍事演習の開始に合わせて金氏の強硬な発言を伝えたのは、韓国と米国に対する敵対意識を高め、内部の団結を図ろうとする意図に加え、北朝鮮との対話を望む韓米に対し演習を中止するよう圧力をかけたものとの分析も出ている。
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