具氏は、李大統領が演説で「北側の体制を尊重し、いかなる形態の吸収統一も追求せず、一切の敵対行為を行わない」という北朝鮮への3大メッセージを提示したと説明。尹錫悦政権の「統一ドクトリン」の「反北吸収統一」と「自由の北進論」を破棄し、平和共存の対北朝鮮政策の基調を明確にしたものだと説明した。
「統一ドクトリンを政府レベルで破棄したのか」との質問には「統一ドクトリンは発表当時も自由、人権などの価値と理念に偏りすぎていた上、策定の過程で国会への意見聴取が不十分だったことなど、手続き面で問題が指摘されていた」と答えた。
その上で「政府はこれからも朝鮮半島の実質的な緊張緩和と南北の信頼回復のための措置を一貫して推進していく」と述べた。
尹前大統領は昨年、光復節を迎え、「自由統一大韓民国の達成」を目標とする「統一ドクトリン」を発表した。北朝鮮住民の自由統一に対する熱望を刺激し変化を導き出すという戦略で、吸収統一論を事実上公式化したとの指摘が出ていた。
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