尹錫悦前大統領
尹錫悦前大統領
ユン・ソギョル(尹錫悦)前大統領側が昨年12月3日の非常戒厳関連の内乱・外国為替事件を捜査するチョ・ウンソク特別検事(特検)チームが追加起訴した事件の初裁判を控え、期日を延ばしてほしいと要請した。

17日、法曹界によると尹前大統領側は14日、ソウル中央地裁刑事合意35部に公判準備期日変更申請書を提出した。

尹前大統領の特殊公務執行妨害、職権乱用権利行使妨害、虚偽公文書作成および同行使などの容疑事件裁判は19日に初めての準備期日が予定されている。公判準備期日は正式裁判に先立ち、犯罪容疑に関する被告人側の立場を確認し、証拠調査計画を立てる手続きである。正式裁判と異なり、被告人の出席義務はない。

尹前大統領側は申請書で「特検から関連捜査記録の謄写を受けることができず、弁護人選任も終わっていないため、弁論準備ができない」と主張した。

裁判所はまだ変更可否を決めてはいないという。

これに先立ち、特検チームは先月19日、尹前大統領を拘束状態で裁判に送致した。

尹前大統領は昨年12月3日、非常戒厳宣言前に国務会議の外観だけを整え、一部だけを招集したことで出席できなかった国務委員9人の憲法上の権限である戒厳審議・議決権を侵害した容疑を受けている。

非常戒厳解除後に戒厳がハン・ドクス(韓悳洙)前国務総理、キム・ヨンヒョン(金龍顕)元国防部長官が署名した文書によって行われたように虚偽の戒厳宣言文を作成し、大統領記録物であり、共用書類であるこの文書を廃棄した容疑もある。

また、捜査に備えてヨ・インヒョン(呂寅兄)前国軍防諜司令官などの秘話フォン通信記録削除を指示し、今年1月には大統領警護処に高位公職者犯罪捜査処の逮捕令状執行を妨げるようにした疑惑も受けている。

これに先立ち、検察非常戒厳特別捜査本部が起訴した尹前大統領の内乱首謀者および職権乱用容疑事件の裁判は、刑事合意25部で進行している。尹前大統領側は先月10日に再拘束された後、4回連続して当該裁判には出席していない。
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