25分間の演説では、「国民」「政府」「国」などの一般的な単語を除くと、19回登場した「光」という単語が最も多かった。次いで「独立」(14回)、「平和」(12回)、「民主」「未来」(各11回)、「主権」(7回)の順で多かった。
「民主化」「民主国家」「民主化運動」など国民が成し遂げた成果にフォーカスし、北朝鮮や日本などに向けた対外的なメッセージでも対立より平和に焦点を当て、協力と対話を強調した。
前政権での光復節の演説で多用された「自由」「統一」はそれぞれ2回にとどまった。
李大統領は対日関係について「過去を直視しながらも、未来に進む知恵を発揮しなければならない時だ」と強調した。また、「われわれのそばには依然として歴史問題で苦しむ人がおり、立場を異にするあつれきも存在する」としながらも、「日本は庭を共に使う隣人であり、経済発展の重要なパートナー」だと言及した。
さらに「国益中心の実用外交を原則として、(首脳同士が相互訪問する)シャトル外交を通じて頻繁に会い、率直に話し合いながら、日本と未来志向の共生・協力の道を模索する」と表明した。
日本政府に対しては「過去のつらい歴史を直視し、両国の信頼が損なわれないよう努力してくれると期待する」と呼びかけた。
一方、対北朝鮮では「現在の北側の体制を尊重し、いかなる形態の吸収統一も追求しない」と述べ、一切の敵対行為を行う意思がないことを明言した。
また「多くの浮き沈みにもかかわらず続いていた南北対話が前政権の間は途絶えてしまった」とし、信頼回復と対話の再開から始めるべきだと強調。「南北間の偶発的衝突防止と軍事的信頼構築のため、南北軍事合意を先制的・段階的に復活させる」とし、信頼が回復し、北朝鮮が対話の再開に応じることに期待した。
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