昨年12月16日、ソウル拘置所に入る曺国氏=(聯合ニュース)
昨年12月16日、ソウル拘置所に入る曺国氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権で法務部長官などを務めた曺国(チョ・グク)氏が日本の植民地支配からの解放記念日「光復節」(15日)に合わせた特別赦免(恩赦)の審査対象に含まれたことが7日、分かった。曺氏は娘や息子の不正入学に絡む業務妨害罪などで懲役2年を言い渡され、昨年12月に収監されたが、約8カ月で恩赦・復権され、政界に復帰する可能性が高くなった。

 政界関係者などによると、7日午後に開かれる法務部の赦免審査委員会の審査対象に曺氏が含まれた。同委員会で赦免・復権の対象者に選ばれると法務部長官が李在明(イ・ジェミョン)大統領に結果を報告する。対象者は12日に予定されている閣議で審議し、最終的に確定する。

 曺氏が恩赦の審査対象に含まれたことで、事実上恩赦の手続きが踏まれるとみられる。大統領室が法務部の検察局と協議して恩赦の審査対象を伝えることから、赦免審査委員会の対象者選定には大統領の意向が含まれるためだ。恩赦は大統領固有の権限であり、同委員会が大統領の意向に反して曺氏を対象から除外する可能性は低い。

 ただ、野党が曺氏の恩赦に強く反対しており、与党「共に民主党」の一部でも地方自治体の首長などを選ぶ来年の統一地方選で悪材料になるとの意見があり、李大統領は熟考を重ねてきた。曺氏は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権での検察の権限乱用による被害者と判断し、同氏を恩赦する方向に傾いたとみられる。


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