釜山地検と釜山税関は6日、釜山地検の大会議室でこの事実を公開した。
釜山税関は、5月9日に米国麻薬取締局(DEA)からリスクのあるコンテナに関する情報を入手し、入港情報を分析した結果、翌日に出航予定だったそのコンテナを下ろすよう措置を取った。また、翌日には車両型X線検査機による非接触検査の結果、異常な影が確認され、コンテナを開封したところ、防水包装された1キログラムずつの白いブロック600個を発見。成分分析の結果、それがコカインであることを確認した。
当局はその後、当該船舶の船長および乗組員27人全員を調査し、船全体を捜索した結果、韓国との関連性はないことが確認された。ギリシャおよびフィリピン国籍の乗組員との関係も確認されなかった。コンテナおよびコカイン周辺から採取された137件の指紋のうち、韓国内の指紋情報と一致するものはなく、乗組員らの携帯電話からも特異な点は発見されなかったことが、その根拠とされている。
このコカインは中南米で積まれ、第3国で回収される予定だったが、確認されていない理由により回収されないまま釜山新港まで運ばれてきたものとみられている。この船は中南米から日本などを経て釜山に到着し、最終目的地は中国だった。
当局はこのような調査結果に基づき捜査を終結し、関連資料をDEA(米国麻薬取締局)に提供したと伝えた。押収されたコカインは速やかに廃棄される予定だ。米国などの海外捜査機関は、このコカインを流通させようとした国際麻薬組織(南米カルテル)を追跡中である。
当局関係者は「最近、釜山新港では中南米発の貿易船を通じて密輸入された大量のコカインが相次いで摘発されている」とし、「DEAなど国際麻薬取締機関と築いてきた協力体制を密に維持し、国民を麻薬犯罪からより安全に守るよう努力していく」と述べた。
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