ソウル市内に残る城郭(ソウル市提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
ソウル市内に残る城郭(ソウル市提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の国家遺産庁は1日、朝鮮王朝時代に首都・漢陽(現ソウル)を守るために築かれた城郭「漢陽の首都城郭」を国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産の登録申請対象に選定したと発表した。

 約600年の歴史を持つ漢陽の首都城郭は、行政の中心地だった漢陽都城、有事に備えて作られた北漢山城、民衆の避難と長期戦に備え倉庫施設を守るために作られた蕩春台城などで構成される。

 国家遺産庁は「北東アジアの包谷式城郭の伝統的築城と創意的継承、朝鮮半島の首都城郭発展の頂点を示す遺産」と評価した。

 ユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)は昨年、「卓越した普遍的価値」という世界遺産の要件を満たす可能性があると判断した。

 国家遺産庁は9月までに各地方自治体と共同でユネスコ世界遺産センターに登録申請書の草案を提出し、来年1月中に正式な登録申請を行う計画だ。

 世界遺産への登録可否は現地調査や資料要請、審査などを経て2027年に開かれる世界遺産委員会で決定される見通しだ。


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