韓国の２５年成長率見通し　０．８％に下方修正＝ＩＭＦ

【ワシントン聯合ニュース】国際通貨基金（ＩＭＦ）は２９日（現地時間）に発表した世界経済見通しで、今年の韓国の経済成長率を０．８％と予想し、今年４月の見通しから０．２ポイント下方修正した。来年の経済成長率は１．８％とし、同０．４ポイント引き上げた。

　今年と来年の世界経済成長率見通しは、４月からそれぞれ０．２ポイント、０．１ポイント上方修正した３．０％、３．１％とした。

　ＩＭＦは、ドル安と一部主要国の財政支出拡大などにより金融環境が改善したため成長率を上方修正したと説明した。

　米国の今年の経済成長率は４月から０．１ポイント引き上げた１．９％、来年は２．０％と予想した。

　中国は今年上半期の経済活動が予想より好調で、米国の対中関税が大幅に引き下げられたことから、０．８ポイント引き上げた４．８％と予想した。ただ、来年は４．２％に下がるとの見通しを示した。

　日本の成長率見通しは今年が０．７％、来年が０．５％。４月時点ではともに０．６％だった。

　ＩＭＦは、世界経済成長率見通しは４月に比べ改善したが、２０２４年の３．３％や新型コロナウイルス禍前の平均である３．７％に比べると依然として低水準だと指摘。世界経済に対する下押しリスクがより高いと警告した。