尹錫悦前大統領
尹錫悦前大統領
自身に対する逮捕令状の執行を阻止するよう指示した容疑が持たれているユン・ソギョル(尹錫悦)前大統領に対する警察の捜査が、チョ・ウンソク特別検事(特検)チームに引き継がれる。警察は3回にわたって尹前大統領に召喚調査を要求したが、尹前大統領はことごとく応じなかった。事件を引き継いだ特検は、尹前大統領に対する逮捕令状の執行など、強制捜査の可否を決めることになる。

警察特別捜査団の関係者は23日の午前、ソウル市ソデムン(西大門)区にある警察庁舎で開かれた定例懇談会で「19日、特検側から事件記録引き継ぎ要請公文書を受け取った。特検法により関連証拠物を特検に引き渡す予定だ」と述べた。

続けて「特検に渡し、引き続き関連事件を捜査することで事実上の協議がなされた。26日に警察が捜査していた事件を引き継ぐ予定であり、警察の派遣人員もその日に特検に出勤するだろう」と説明した。これに先立ち、警察特殊団は重大犯罪捜査課長など、31人を特検に派遣することを決めていた。

特捜団は、検察と特検の間で捜査資料の引き継ぎなどの実務と被疑者の身柄確保の可否など、捜査の方向についても協議してきた。特に「対物令状は検察と、対人令状は特検と協議した」と警察関係者は明らかにした。

警察は、パク・ジョンジュン(朴鍾俊)元警護処長とキム・ソンフン(金成勲)元警護次長、イ・グァンウ元警護本部長たちについても検察に送致するかどうかを決めず、すべて特検に引き渡す方針だという。

一方、警察特捜団は、国務委員たちの内乱加担容疑事件についても最近、パク・ソンジェ(朴性載)前法務部長官とチョ・テヨン(趙太庸)元国情院長を召喚して取り調べるなど、最終段階の捜査を進めた。特に、警護処が保管する秘話フォンの情報を遠隔で削除指示があったとの疑惑を捜査してきた警察特殊団は最近、複数の人物を特定したと明らかにした。
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